新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

経験値は期待を凌駕するのか

9月20日号のUnited Statesには、このほどアイオワ州を訪れたヒラリー・クリントン国務長官の、次期大統領選に向けたと思われる活動とそれを取り巻く環境についての分析記事が出ています。

それによると、オバマ大統領よりも長いワシントンでの政治キャリアがポイント、ということのようで、仮にいま、選挙をすれば必ず当選するのだろうと。でもそれがもたらすものは、言ってみればビル・クリントン政権の三期目とも言える、長い政治キャリアに基づく現実的な対応そのものであろうと。だとすればそれは現状維持そして失望へとつながる入口になるのでは、という懸念が色濃くうかがえる記事ですが、安倍政権もそうだったように、経験値が期待を凌駕する、と言う部分もあるのではないかと思います。最低限、初めての経験であることに起因する失敗はぐっと減らせるのだろうと。たしかに大きな変革には距離ができるのかもしれませんが、そのぶん経験がないと取り組めなかったであろう難題に立ち向かってくれることを、期待したいと思いますねもし本当に大統領になるのなら。