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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

中国、その将来の成長について

10月25日号のThe EconomistはFinance and economicsの中で、2023年~2033年に向けた中国の経済成長に関する観測を述べています。

それによると、仮に年率9.7%成長を続けるとGDPでほどなくアメリカを凌駕し、2033年には2013年のアメリカのGDPに比べて3倍のサイズになるのだとか。

もっとも、すでに中国はその高度成長期を脱したという見方が支配的なようで、仮に7%成長だったとすると、せいぜい2倍どまりという数字も出ています。

経済成長の鈍化については、1980年代のブラジルや1990年代初頭の日本のように、不安材料がほとんどないと言われるような状況で発生しているのが歴史の常で、その後20年近くに渡り鈍化の中でも何とか成長は続いている、と言ったようなパターンから導き出される世界平均はせいぜい2%程度、というのがThe Economistが示した数字です。

もしもこのスピードまで中国経済が減速するとすれば、2033年段階でも依然として2013年のアメリカよりGDP規模で小さいだろう、と言うのが記事の結論で、当然ながら多数の疑義がコメントとして寄せられているようです。

先週、中国に駆け足で行ってきたのですが、3000万人都市の上海は依然として建設ラッシュで膨張を続けており、街はPM2.5と思しきスモッグに覆われ、巨大な浦東空港は離陸を待つ飛行機の待ち行列ができ、街を走る高級車の数はおそらく東京のそれより多く、という状況でした。

中国経済の、減速そして停滞は、ありうるのかもしれません。鎖の強さは最も弱い輪の強度に支配される、というアナロジーがあります。人々が求めるものがGDPとは違う何かになったとき、巨竜の弱点も露呈するのかもしれないと、直感した現地訪問でした。

もっとも、「人は自分の見たいものしか見られない」とも言いますので、このあたり虚心坦懐に反省を込めつつ反すうしたいものだと思っておりますが。