新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

アベノミクス中間評価

11月22日号のLeadersには、日本の総選挙に関するThe Economistらしい論評が載っています。曰く、安倍首相の考え方は良いが、実践の手法においてあまりに保守的ではないか、というものです。

たしかに、大企業のボーナスは上がり、人手不足も深刻で、景気が良くなる兆候は見えているものの、そこからGDPの成長につながらないのはなぜなのか。つまるところ、成長のためのスペースが今の日本にはもう残されていない、ということなのだろうと思います。おカネがあって、それを投資するための機会ががんじがらめにブロックされている、という点を解消しない限り、新たな成長機会はどうしても限られてしまう、ということですね。

選挙を経て、安倍首相は岩盤をぶち壊すくらいの規制改革をやれるのか?農業分野、水産業分野、医療・保健分野もそうですし、旧態依然たる参入障壁を多く残した日本がその成長機会を確保するための改革を進められるように、有権者は確たる評価をアベノミクスに与えなくてはならない、ということのようで。