新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

地方創生は何のために

4月18日号のAsiaは、日本の「ふるさと納税」がそのお礼として配布している特産品が増産されていることなどを挙げ、地方の産業活性化の起爆剤になっていると分析しています。地方とのつながりができると、それを辿って移住する人も出てきたりするわけで。

税金を巡る、おカネとモノの小さな循環が人のつながりに発展して、そこからさらにおカネとモノの循環が広がってゆく。税をコントロールすることで政策実現を図るという取り組みはさまざまな場面で行われていて、そういう観点からだけ見れば確かに新鮮味のある話ではないかもしれません。でも。

たとえば道路や新幹線は地方を幸せにするのか?幸せになるのは建設する人たちだけではないのか?

そもそもゼロの桁の違う話を引き合いに出したところで、所詮比べようもないのですが、地方創生が何のための、誰のための政策なのかを考えたとき、この話は注目に値するものなのではないのかな、と思いましたので。