新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ステゴザウルスのヒレ

4月29日号のScience and technologyには、恐竜の化石を丹念に調査して、ステゴザウルスのヒレには二通りの形状があり(楕円形で広いタイプと細くてとんがったタイプ)、さまざまな考察を経てそれがオスメスの違いによるものであろうとの結論が得られた、という記事があります。でも、さすがに化石だと遺伝子の違いなどを調べるわけには行かないらしく、どちらの形がどちらの性なのかについてはまだよくわからない、のだそうです。ヤマ勘、かどうかわかりませんが、学者の意見も楕円形で広い方がオスじゃないか、他の生物もだいたいオスはメスに比べて大きく強そうにみえる、ということだそうです。ま、妥当な結論のように思えますけど。

科学はヤマ勘を排除しないが、ヤマ勘は科学ではない、という切り分けですかね。それがどうした、という話かもしれませんが、議論のあり方としては納得できるものかな、と。