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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

都合の悪いこと

6月6日号のAsiaには、中国・韓国などが喧伝する「日本の右傾化」を象徴する動きとして、「日本会議」のことが取り上げられています。自民党の政治家の多くが支持を表明し、安倍首相が最高顧問を務めている思想団体で、憲法記念日には各地で改憲集会を行ったりしていることは知られていると思います。

一見、淡々とその活動などを紹介するようなトーンの文章の端端に「戦前の秩序を回復しようとしている」「戦争時の天皇を祈念する日を祝日にした」など、ヤルタ・ポツダム体制に差しさわりがある話についてはやや敏感な表現がなされているのが目立ちます。

で、日本会議が掲げる将来の目標としての諸外国からの支持取り付けや他国との友好関係を構築すること、については「逆のことが起きるんじゃないの?」という結論です。

そうなのかな、と思って日本会議のウェブサイトを見てみると、あたりまえなのかもしれませんが英語版はありません。同会議にとって、英語での情報発信は「必要のないこと」という整理なのでしょうか。

同時に、The Economistにとっても注目すべきは「右傾化」の証拠なのかという点に絞られているようで、同会議が発信しようとしている「欧米植民地主義からの脱却」については、同会議の主張として簡単に触れただけで、それ以上の論評を加えようとはしていません。案の定ですが、読者コメントにも同会議を支持する方からの書き込みなどは見えませんね。

お互い、都合の悪いことは触れずに通る、みたいな状況が窺えます。