新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

スラムにおける私立学校教育の持つ意味

ネットでは8月1日号が流れています。

Leadersのトップは、ケニア・ナイロビのスラム街で、そして世界の途上国に広がる私立初等教育の事例について。営利事業として行うことの是非についての議論もあるようですが、多くの国で公教育は教職員組合の存在も手伝って、生徒中心ではなく教員中心の組み立てになっていること、そしてその成果は必ずしも芳しいものとはいえず、教育機会の広がりも遅々としたものだといいます。

そんな中での私立学校がもたらす違いはと言うと、The Economistによると①利益をもたらす投資であること、②公教育に比べて費用対効果が高くなりやすいこと、③私立学校は革新的であることなど、うなずける長所が並んでいます。

むろん、公教育の充実が図れればそれに越したことはないのかもしれませんが、そのために百年河清を俟つよりは、私立学校の健闘に期待する方が現実的だろうなと、私もそう思います。