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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

危険とは何か

8月15日号のThe Economistには、発売日がそうだからと言うわけでもないと思うのですが、一見さほど大きな変化があるわけでもない日本の政治そして経済についての比較的詳しい記事が載っています。

まず政治についてですが、Enraptored(タカ派にされている、というような意味の造語だと思います)というタイトルで安倍首相の支持率が低下している現状についての記事が出ていまして、次に経済についてIn Jeopardy(危険な状態にある)というタイトルでなかなか本格的な回復が実感できない日本経済の現状が伝えられています。記事では触れられていませんが、4-6月のGDPマイナス成長という速報もあり、好調な株価や円安・原油安にもかかわらず日本経済の弱さが目立つといえばそのとおりだろうと思います。やがて確実に日本が経験することになる「目に見えた人口減少社会の到来」を想定すれば、設備投資意欲は高まるはずもないわけで、短観に一喜一憂する経済の見方もどうしたものかと思うのですが、他方でフローの変化を前提とした将来価値の計算という評価手法が確定している以上、この状態を危険と評価するメディアがあっても仕方ないのが現状なのだろうと思います。一人当たりの実質資産価値だとか、幸福度だとか、もっと違う価値で評価する手法があれば議論はだいぶ変わってくるのではないかと思うのですが。