新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

変わり身の早さと言えばそれは

しばらく出張でご無沙汰しておりました。

早速、10月24日号のLeadersとBritainには、さきごろ中国の習近平主席を迎えた英国の歓迎ぶりと、その際の対応に関するイギリスの自問自答に例えた若干の批判が載っています。曰く、経済を優先する歓迎ぶりは、西側自由世界の利益を優先するために南シナ海で中国と対立するアメリカとの同盟関係をも置き去りにしたようなものであったということ(反省ですね)、叩頭外交になってしまったことがイギリスにもたらす「リスク」があることなど。

おりしも南シナ海を巡る米中対立は先鋭化の流れにあって、The Economist曰く「アメリカに伍するため、艦艇の派遣もいとうべきでない」ということなのですが。

上下両院での演説や女王陛下との晩餐など、中国のメンツを施すフルメニューで歓迎したイギリスですが、それがすなわち今後の方向性を示すもの、とはならないようで。