新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

それでもアメリカを、うらやましいと

12月4日号のUnited Statesには、来年の米国大統領選挙に向けた各党候補者選びの中で依然として共和党のトップを走るドナルド・トランプ氏についての記事が出ています。

黒人とヒスパニックを侮蔑し、イスラム教徒はテロリストだと決めつけ、身障者を馬鹿にするその言動は、どう考えてもアメリカ大統領にふさわしいものだとは思えません。が、しかしアメリカを支える二大政党のうち一つで今のところ最高の支持率を獲得していると言うのも事実です。

もしも仮に、トランプ氏のような政治家が日本にいたとしたら、中国や韓国への言動がどのようになるのか?そして社会やメディアはそれをどのように捉えるのか?大変興味があるところです。

そしてもし、もしですが、彼がアメリカ大統領になったとしたら何が起こるのか?

もっとも、過去にも映画スターを大統領にした国や、国民の熱狂に迎えられた宗教家が政府をダメにした国はありましたので、ある程度の想像は付くように思います。一言で言ってしまえば、「民主主義は、民主的にダメになる」ということかと。ナチスも民主的に支持を伸ばしたのは歴史上良く知られているところではありますし。

それでもなおかつ、そんなプロセスを大統領選挙でやってみせるアメリカが一面うらやましく見えるのは私だけでしょうか。