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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

世界的ブーム、の最前線

4月2日号のBusinessには、人工知能開発をめぐる世界的な先端技術競争が人材獲得競争に発展し、それがとんでもない状況になっていることを伝える記事が出ています。

曰く、インターネットで世界的にタクシー配車サービスを運営するUberは、自動運転の研究のためにカーネギーメロン大学のロボット工学科のスタッフ140名のうち40名を一気に引き抜いたのだそうで、もともと同社は同じ学科に寄付を申し出ていたそうなのですが、それでは不十分と見たのか、最終的には人を引き抜くというドラスティックな対応になったようです。教授の一人は「大学院生と言えども確保できない(企業から高値で買われてゆく)」と加熱する人材獲得競争を評しているようですが、なんと彼自身にも高値のオファーが来ているのだとか。

この競争に火をつけたと言われているのは、先ごろ囲碁の世界チャンピオンを破ったGoogle人工知能開発だそうで、その基礎技術を持つベンチャー企業を2014年に買収した時の価格が6億ドルと言われているそうです。前後してFacebook人工知能研究のために大学から研究者を招へいしたのだそうです。

The Economist曰く、「スポーツ選手の獲得市場のように」高給でさらわれて行く研究者の数があまりに多いので、そんなに高給を払えない大学の人材が払底する危機も現実化しているようです。特にインターネットビジネスの大企業がアメリカに集中している中、たとえばカナダの大学からは明らかな頭脳流出が認められるのだとか。

キーワードは「マシーン・ラーニング」だそうですが、たとえば自動運転も、技術的にコアとなる部分はアメリカに独占される流れにあるということでしょうかね。