新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

世界で最も金持ちが多い国は

5月14日号のFinance and economicsには、所得分配の公平性をあらわすジニ係数について、高い水準にあった(格差や不平等が大きいという意味)中国の数値が改善する動きにあるという報告が出てきます。引用されている現在の数字は0.5くらいだそうで、依然として世界平均の0.39から比べると悪いのですが、農村部の義務教育無償化など、農業従事者に対する政策の改善が寄与しているとの解説です。日本は0.37くらいなのですが、傾向的に悪化しているようです。比べてどうのという話でもないのですが、だんだん悪くなる金持ちとだんだん良くなる貧乏人のどちらになりたいか、というようなアナロジーで考えると、今の日本のありようもさて?と思うわけで。

記事の中で、Hurun ReportまたはHurun Rich Listという情報ソースが出ていたのでちょっと調べてみたのですが、中国通のイギリス人ジャーナリストが始めた中国のお金持ちについてのランキングだそうです。2015年の報告によると、ドルベースで10億ドル以上のお金持ちがアメリカには537人いるところ、中国にはなんと596人もいるのだとか。

まだ、アナロジーで日本と比べるには大きな開きがありそうな話ですね。