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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

経済政策と景気の寿命

景気には寿命があるか?という、日本の経済メディアではあまり聞いたことがない話題に注目したのがThe Economist5月21日号のFree exchangeです。

まあ確かに、神武景気だとか岩戸景気だとか、継続する景気拡大はある程度長期間に渡って継続したので、一定期間たてば好景気は終わると言われれば、まあそうかなと思わなくはありません。あるいは2002年から2007年まで5年以上続いた「戦後最長の好景気」とかいうのもありましたけど、庶民にとっての実感は薄かったわけで。

The Economistの資料でも、日本が経験した最長の経済成長期として1955年~72年までが示されています。それが終わろうとするとき、何が始まるか?政権や中央銀行があの手この手で延命策を講じるので、数字的には弱含みながら景気拡大は続くわけです。でもついにどこかで自然災害など予期せぬ出来事が発生したりして景気後退局面に入る、という流れですかね。

そう考えると、景気は人の寿命のような動きをすると言えなくもないわけで。もっと言うと、政府の景気対策に依存している経済というのは老人が医療に依存して寿命を永らえているのとさほど変わりない、ということかと。だとすれば、多少景気が良くなった(たとえて言えば血糖値が上がった)からと言って利上げ(インシュリン注射)、という手立てを講じれば血糖値が下がって気を失いかねない、みたいな話ですかね。アドレナリンの用意も怠りなく、というのが利上げを検討している米国連邦準備制度理事会へのメッセージということかと。