新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

教育こそ

The Economist誌6月11日号のLeadersトップ記事は、教育について、なかんずく教師の質をどうやって上げるかという、世界共通のお悩みについてのものでした。曰く、教師の質はスポーツのコーチが選手の技量を伸ばすように適切な教育訓練を施すことで向上させることができる、高等な教育学で修士号を取るのも良いが、もっと教育現場での実践性を高めた方が良い、また成果主義的な視点も(教えた生徒のその後をモニターするなど)取り入れるべき、特に優れた先生からの指導をそうでない先生のための支えとして受け入れられるよう学校自身も変わるべき、などのご提言が並んでいます。

興味深かったのが、高校の先生に関するサラリーと週あたりの勤務時間の国別比較で、日本の先生は55,000ドルくらいのサラリーで週54時間くらい働いていて、世界各国の中でもずば抜けて、安い賃金で長い時間働いていることが判ります(カナダが65,000ドル以上もらっていて50時間以下)。

スパルタ教育のはずの韓国が40時間以下というのは意外でした。その分塾などが発達してるんでしょうか。人材育成で注目されるイスラエルもおカネは安く、時間は短くというパターンです。どうやら答えは時間でもおカネでもない、ということのようで。

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