新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

本当になってしまったそのあとは

The Economist電子版のブログ、Bagehot's notebookには、英国のEU離脱が決まった後の政局が混乱の中で迎えた最初の週末について、生々しい状況を伝えてくれています。

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嵐の中に突入する英国、操舵輪には誰もいない、というタイトルがあらわす通り、EU離脱派も、残留派も含めて、投票結果がこうなった場合のシナリオを、実はしっかりと持ち合わせていなかったという事情が浮かび上がっているようです。

ありえない話、ともあながち言えないのが今回のような国民投票システムの持つ弱点ではないかと思います。むろん、直接民主制の良さである明快さは魅力だとは思いますが、投票後の混乱を緩和するような想定、あるいはシミュレーションがある程度行われていても良かったのではないか、と思うのですが。