テレビの将来
7月16日号のBusinessには、長らくケーブルテレビが主流だったアメリカのテレビ放送について、根源的な変化が訪れようとしていることが報じられています。
端的に言えば、インターネットテレビへの移行が加速され、これまでのケーブルテレビと同様かそれ以上のサービスが半額以下の価格で提供されるようになりつつある、という話ですね。
これまでも、インターネットの動画配信サービスはよく使われていて、ケーブルテレビとは棲み分けるような形で普及していたのだそうですが、新しい取り組みはケーブルテレビ事業者自らがインターネットを使った放送へと自己革新的な動きを加速させているとのこと。
音楽市場が、それまでのCDショップを通じた提供から一気にインターネット配信へと変化した変化を想起するならば、ケーブル配信からインターネットへと自ら変革する動きは理に適っているように思えます。
方や日本では依然として地上波そして衛星放送が主流だったりしますが、やれ通信と放送の境目だの、主管官庁がどうのという、いわゆるブン屋しか興味を持たないような話題ばかりが先行し、新しいモデルを生み出すダイナミズムに全く欠けているような気がします。
たとえば熊本県で北海道のローカル放送が見られるようになるとか、あるいは世界のテレビ放送を自動翻訳で見られるようになるとか、既存技術でかなりのことができるはずだと思うのですが?
そう考えると、今あるものを自由に組み合わせるだけでかなり面白い取り組みができるのに、もったいないことだなあと思ってしまいますね。