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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

落ちるところまで

ネットではThe Economist誌の10月15日号が流れています。トップ記事はアメリカ大統領選挙とアメリカ政治そのものに関する憂慮を伝える記事となっていまして、トランプ候補の混乱ぶりもさることながら、それでもなおかつ40%を超す支持を取り付け、選挙後の妥協につながるような政策は全く顧みない同氏のやり方と、それに引きずられて好感度が低いままのクリントン候補の不人気ぶりは、選挙後のアメリカ政治を弱体化させることにつながるとの分析は正鵠を得ていると思います。

www.economist.com

確かにThe Economistの言うとおり、選挙で負けたとき、政敵の施策について妥協の余地を残し、その中でどうやって自らの主張を展開するかという議論につながる「ふところ」みたいなものが、トランプ氏の発言には感じられませんし、その分だけわかりやすいと言えばそうなのかもしれませんが、選挙の結果にかかわらず本来共和党が(議会ではおそらく多数派となる)果たすとみられる役割については依然として方向性がずれたまま(たとえば保護主義のトランプvs自由貿易の共和党)となっているのはアメリカ政治全体を考えたとき、非常に憂慮される流れだろうと思われるわけです。

どちらが勝つにせよ、アメリカは確実に弱体化する。その近未来に対して私たちはどのように準備し、どのように対応するのでしょうか。自らの立ち位置をどう決め、隙を窺う国々の動きをどう読むのか。

現状、日本だけでなく、世界のどの国の指導者も似たような悩みを抱えているということなのかもしれません(立ち位置がしっかり決まっている国とそうでない国の差はあるかもしれませんが)。いずれにせよ、それだけ現代社会におけるアメリカの比重が大きかったということでもありますね。