新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

企業も、また

各メディアでは、新たに第45代アメリカ大統領に就任したトランプ氏に関する様々な報道が入り乱れる中、1月21日号のThe Economistもまた多くのページをそれに割かなくてはいけない状況のようです。

出張でだいぶ間が空いてしまいましたが、飛行機の中などで紙面を眺めていると、その余波は政治面に止まらず、さまざまな角度で変化への対応が議論されていることがわかります。企業の対応もその一つです。

日本についても、トヨタをはじめとする自動車産業が、どうかすると理不尽にも見えるロジックでやり玉に挙げられているようですが、The EconomistはSchumpeterのコラムで知的な分析に絡めて変化についての見方を報じています。

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そも、シュンペーターの節によると企業は6種類に分かれるのだそうですが、まず株主利益のみを追求する「企業原理主義者」、次に顧客に尽くそうとする「企業役夫」、先々を読んで動く「企業預言者」、潤沢な儲けを背景に株主利益に囚われずに済む「企業王」、社会的貢献を優先させる「企業社会主義者」そして株主価値に全く注意を払わない「企業背教者」(翻訳は私がテキトウにやりました)、だそうで、この順番に株主価値を重んじなくなるのだとか。

企業が何を重んじるか、は時代や経営環境によっても変化するわけで、昨今世界で目立つポピュリズムの勃興もまた、企業が対応すべき変化の一つ、というのがSchumpeterコラムニストのご意見のようであります。