新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

嵐は世界中で

The Economist誌9月22日号のInternationalには、かなりの長文ながら、世界中で発生している台風やハリケーン、サイクロンなどの脅威についての記事があります。

www.economist.com

曰く、海水温が全世界的に上昇しており、海水面も毎年3mmずつ高くなっていることと併せて考えると、嵐はより強力になってゆく(!)のではないかとのこと。

特に衝撃的なのが、海面下2000mまでの海が蓄えた熱の量に関する経年変化を示したグラフで、1990年代半ばに平均値を超えた後は右肩上がりで上昇しており、海の水が温まっていることが一目でわかるものになっています。

日本では、台風の被害と言うとどうしても国内の災害に焦点が合ってしまいがちですが、むしろ世界的な災害対策の議論を推し進めるべきなのではないか、記事を読んでいてそんな風に感じました。