新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ファーウェイだけではなく?

The Economist 2月2日号のLeadersは、現在世界の耳目を集めているベネズエラの混乱に関する記事がトップです。3番目にファーウェイ事件の現状に関するかなり厳しい論評が載っているので、今日はその記事について。

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記事を読んで改めて認識させられるのは、果たしてファーウェイが問題のある会社なのかどうかではなく、すでに5Gネットワークの構築について同社が圧倒的な競争力を有していること、にもかかわらず技術の盗用やスパイ行為などについて明らかな違法行為が繰り返されていたこと、そして有事の際にはネットワーク管理について大きな脅威となることなど。さらに議論が同社をどのように締め出すことができるか、そのためのコストはどうなるのかというところに行っているという点ですね。

幸か不幸か(?)、日本ではすでにファーウェイ対策が取られつつあり、警鐘を鳴らす動きも先行していたようです。

ここで気になるのは、このような会社は果たしてファーウェイだけなのか?ということではないかと思います。なにせ国の仕組みが違うので、日本の常識では軽々に判断できない要素があり、慎重な対応が必要なのだろうとは思いますが、いずれにしても要注意だと思います。