新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

中間選挙の後に来るもの

11月4日号は、さまざまな切り口から米中間選挙についての分析を加えています。Special Reportで書かれている具体的な分析内容について書こうかとおもったのですが、良く考えると今日が投票日なので、特に通商政策について自由貿易の旗振り役を自認するThe Economist誌が、民主党の躍進をどのように予想するかについて書かれた"Slow Track"という記事を取り上げることにしました。
無論日本のメディアでも、中間選挙の結果について一通りの論評は出ていることと思います(私は滅多に日本のメディアを読まないので良く判りません)。ただやはり民主党が下院を取り、さらに上院でも躍進するとなると、ブッシュ大統領にとっては自由貿易を推進することがしにくくなるだろう、というのがこの記事の結論です。民主党保護主義的色彩が強いこと、さらに一口に保護主義者といっても産業保護の観点のみではなく、「アメリカの雇用を海外に奪い去る全ての貿易に反対する」と言う極論まで、さまざまな保護主義がありえて、なおかつ党の幹部が保護主義者で固められているということ、がその理由として述べられています。
160年前(だったと思います)だかに創刊されて以来、The Economistは自由貿易の推進をその社是として、一貫した論調を保っているのだそうですが(これは誰あろう、前編集長Bill Emmottがその退任記事で書き、さらに現編集長のJohn Meckelthwaitの口からも直接聞いたことがあります)、それが善悪の判断基準としてのイデオロギー的なテーゼと取られないような注意深い書き方になっています。民主党による保護主義の台頭は、それについて記事にすることだけで懸念の表明は十分、その中身についてはバイアスの目立たない書き方にしよう、というような。
さて、中間選挙の結果はどうなるのでしょうか。続きはまた。

11月4日号は、さまざまな切り口から米中間選挙についての分析を加えています。Special Reportで書かれている具体的な分析内容について書こうかとおもったのですが、良く考えると今日が投票日なので、特に通商政策について自由貿易の旗振り役を自認するThe Economist誌が、民主党の躍進をどのように予想するかについて書かれた"Slow Track"という記事を取り上げることにしました。
無論日本のメディアでも、中間選挙の結果について一通りの論評は出ていることと思います(私は滅多に日本のメディアを読まないので良く判りません)。ただやはり民主党が下院を取り、さらに上院でも躍進するとなると、ブッシュ大統領にとっては自由貿易を推進することがしにくくなるだろう、というのがこの記事の結論です。民主党保護主義的色彩が強いこと、さらに一口に保護主義者といっても産業保護の観点のみではなく、「アメリカの雇用を海外に奪い去る全ての貿易に反対する」と言う極論まで、さまざまな保護主義がありえて、なおかつ党の幹部が保護主義者で固められているということ、がその理由として述べられています。
160年前(だったと思います)だかに創刊されて以来、The Economistは自由貿易の推進をその社是として、一貫した論調を保っているのだそうですが(これは誰あろう、前編集長Bill Emmottがその退任記事で書き、さらに現編集長のJohn Meckelthwaitの口からも直接聞いたことがあります)、それが善悪の判断基準としてのイデオロギー的なテーゼと取られないような注意深い書き方になっています。民主党による保護主義の台頭は、それについて記事にすることだけで懸念の表明は十分、その中身についてはバイアスの目立たない書き方にしよう、というような。
さて、中間選挙の結果はどうなるのでしょうか。続きはまた。