新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

世界は平等化している?

The Economist1月24日号のFinance and economicsには、昨今ピケティブームでメディアを賑わしている格差問題に関係して非常に面白い記事が出ています。ピケティ教授のみならず、格差の拡大を訴える声は少なくないようで、イギリスのオックスファムが示した予…

お待たせ、Big mac index

The Economist誌1月24日号のBusinessには、毎年恒例のビッグマック・インデックスが載っています。もうご存知の方も多いと思いますが、それぞれの国で売られている「ビッグマック」の価格を現行為替レートでドル換算してアメリカのビッグマックと価格比較を…

おカネの流れ

The Economist誌1月24日号を通覧していて感じるのは、世の中のおカネの流れがどんな具合なのか、立ち位置によって随分と違って見えるということでしょうか。 1)アメリカは、任期をあと2年としたオバマ大統領が掲げる「中産階級の経済」がポイントのようで…

新たな貴族階級の形成

The Economist誌1月24日号のLeadersトップおよびBriefingでは、アメリカで深刻化する階層の固定化と、新たな貴族階級の形成にも例えられる富裕層の世代間移転についての記事が出ています。 所謂アメリカンドリームは過去のものとなり、富める者の子供が必然…

ネットワークを作るということ

1月17日号のSchumpeterから。 人と人とのネットワークづくりが何よりの投資である、という考え方は何も決して新しいものではないと思います。どうやって?と思われる方も少なくないと思います。 The Economistが説くのは①羞恥心を捨てて多くの人と巡り合う、…

むしろ大事なのは

The Economist 1月17日号のBriefingは、フランスで発生したシャルリ・エブド社襲撃事件に関する詳しい読み解き記事です。犯人はパリ郊外でも治安の悪い地域で育った移民の子孫である、というあたりはまあそうなのかな、と思える話ではあるのですが、犯人のう…

実質的減税、というあるべき議論(日本が取るべき別な道)

1月17日号のThe Economistがネットで流れています。 世間がフランスに端を発したイスラム過激派のテロに注目する中で、Leadersのトップはエネルギー価格の下落について、補助金などの政策を見直す千歳一遇のチャンスであるという意見記事になっています(テ…

世界的に

1月10日号のBusinessには、今日本でも何かと話題のマクドナルドハンバーガーについて、世界的に経営の曲がり角を迎えたのではないかとの分析記事が出ています。日本であいついで発生した異物混入の話題も、ちょっとだけ触れられています。 で、何が曲がり角…

2060年 世界の人口増加が止まる日

The Economist電子版のVideographicsには、2015年の世界の人口ピラミッドと今後の予測が出ています。それによると、現状世界の人口は72億人で依然として増加傾向にあるのですが、そのスピードは鈍化しており、他方で中国あたりでも平均寿命が80歳代に乗ろう…

ズレが語るもの

1月10日号のThe Economistのトップ記事は、パリで発生した同時テロ事件に関するものでした。ヨーロッパの主要メディアとしては当然の扱いだと思います。 他方で、データをして語らしむるページがしっかり掲載されていて、それによるとフランスのイスラム系住…

世界ランクあれこれ?

巷では、テニスの錦織圭選手が世界ランク5位になった、というニュースも年末のメディアを賑わしましたが、1月3日号のThe Economistはその名前に恥じることなく経済学者のランキングを紹介しています。それによると、すでに存在している論文参照度を比べたも…

オフィスと生産性

1月3日号のInternationalには、この半世紀にわたってアメリカでオフィス空間がどのように移り変わってきたかについて、興味深い記事を載せてくれています。 アメリカというと、なんとなく個室オフィスのイメージがあって、大部屋主体の日本のそれと比べると…

100年の・・

・・孤独、というと焼酎の銘柄ですが、The Economistにとって100年の節目にあたるのは、大英帝国のプライドを守った第一次世界大戦開戦の年(1914年)から100年が過ぎた、ということのようです。年の変わり目に同誌が何を言っておきたかったのか、の一つが1…

第二次ギリシャ危機はありうるのか?

やや長い出張に出ていたため、しばらくブログを更新しませんでした。 年末に帰国して、ようやく落ち着いたので久しぶりに記事を書きます。 1月3日号のLeadersから、年末に伝えられたギリシャの政局について、そして誰もが予想してしまう「第二次ギリシャ危機…