新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

まだその時期じゃないのに

5月29日号のLeadersですが、トップ記事はリーマンショック後、世界経済が再建途上にあるにもかかわらず、緊縮財政を打ち出したドイツと、ドイツに引っ張られそうなヨーロッパへの懸念を打ち出しています。中国は、堅調な成長を続けるもバブルのにおいが消え…

北朝鮮をどう読むか

5月29日号のLeadersそしてBriefingと、もうひとつAsiaにも、韓国海軍の哨戒艇「天安」沈没事件に絡み、そして金正日政権のゆらぎにも絡めて、北朝鮮関係の記事がでています。三本あれば、何か新しい情報もあるのかな、と思って目を通しましたが、北朝鮮に関…

北朝鮮

ネットでは5月29日号が流れています。LeadersからBriefingそしてAsiaにも、三連発で北朝鮮関係の記事が出ています。金正日からすると、この扱いを受けただけでも成功だと思っているのではないかと思いますが、インテリジェンスによる実効性のある工作を含め…

詳細を伝えると言うこと

5月22日号のAsiaには、韓国の哨戒艇「天安」が沈没した事件に関して、近くの海で韓国海軍が発見したとされる北朝鮮製魚雷の残骸について、詳しく報じています。曰く、「北朝鮮が数多く輸出しているCHT−02型魚雷と形が完全に一致した」こと、「青字で書…

水、水、水・・・

5月22日号の特集記事です。淡水、しかも飲用に供することのできる水資源の少なさについて、目を引くビジュアル資料がありますが、基本は新興国の経済発展とともにただでさえ希少な水資源が危機に瀕している、というメッセージです。さらに突き詰めると農業が…

合成生物学の驚異

5月22日号のLeadersから。ついに、というと大げさかもしれませんが、1995年にバクテリアのDNA解析に成功したアメリカのクレイグ・ベンターとハミルトン・スミスの二人が、人造ゲノムによるバクテリアの合成に成功したのだそうです。これは「先祖を持たな…

こんどは水です

出張で、ちょっと間が空いてしまいました。日本を遠く離れても、なんとかコンスタントに書き込みたいとは思っているのですが、やはり何かと大変です。さて、まずは5月15日号特集のおさらいから。 新興国の銀行が健闘しており、主だった成長市場(中国やイン…

それにつけても

・・・カネのほしさよ、という下の句に上の句を付けるのはは大喜利の定番お題ですが、Web版で見られるThe Economistのブログ、Banyan's Noteでは、元自民党の野中広務官房長官がメディアにバクロした6千万円に上る機密費の話が取り上げられています。で、読…

新興国の強み:それは金融

5月15日号のLeadersから。今週号の特集記事に関するLeaderなのですが、BRICsに代表される新興国の「強み」としての金融業について。これまで先進的な金融産業はといえばアメリカ、もしくはロンドンのシティーに代表される米欧の専売特許のように言われてきた…

新興国に行きましょう

ネットでは5月15日号が流れています。Leadersはイギリスの政権交代について(「事故のような革命」だそうですが)、かなりあぶないユーロについて、ベネズエラのチャベス政権について、新興国の銀行について、イスラムの女性がかぶるベール「ブルカ」の禁止…

Twitterは政治の道具?

5月8日号のInternationalに、政治家の間でどれだけTwitterが使われるようになったか(しかも急激に)と言う記事が出ています。曰く、ホワイトハウスでは200人のスタッフが外部メディア対応に追われている(Twitterもそのひとつらしい)、曰く、昨年6月に日本…

終わりの始まり

ごぶさたです。ここしばらく出張でアクセスできませんでした。GWなのに仕事、が辛いところです。さて、5月8日号のAsiaで気になった記事といえばやはり普天間基地問題に関するレポートでしょう。基地問題に関する情報は日本国内で報道されているものとさほど…

民主党が政権をとると起こること

5月1日号のUnited Statesを通読しています。Party politicsは、一見政策ごとに党派を超えた協力関係が成り立っているかのような民主・共和両党において、11月の中間選挙が与える「協力より選挙」という影響が、力関係重視のやりとり、言ってみれば足の引っ張…