新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

金融は勇躍?

2月26日号のFinance and economicsには、事業機会を求めて海外へと目を向ける大手邦銀についての論評が出ています。三菱東京UFJは、気がついてみれば預金規模で世界第二位の大銀行で、三井住友やみずほも規模だけから言えば大変大きな存在です(合併効果、で…

食糧危機再び

2月26日号の特集は再び世界が直面しつつある食糧危機問題について詳報しています。わずか2年前、小麦を始めとする食糧の国際価格が急騰し、食糧需給に関する長期予測とともに来るべき食糧危機についての報道がメディアをにぎわしたものですが、短期的に相場…

注目される理由

ネットでは、2月26日号が流れています。その目次を見て、えっと思ったのがLeadersに載っている日本の銀行についての記事でした。今頃何で、どうして日本の銀行がThe EconomistのLeadersで注目されるんだ!?ちょっと不思議な思いで記事を読んでみました。す…

中「華美」人民共和国?

2月19日号のBusinessには、ブランドビジネス花盛りの中国経済に関する記事が出ています。曰く、高いものから先に売れる、男もブランド品をたくさん買う、贈答品需要は強い、などなど。海外旅行でブランド物(本物)を買うのは自分がお金持ちの証拠で、それを…

ネットが正義を形作る社会についての一考察

2月19日号のInternationalでは、「エイズ・マラリア・眠り病対策の国際基金」(以下GF)という国際援助の枠組みを巡って発生したスキャンダルについての報告が出ています。アメリカのフォックスニュースが取り上げたものということですが、本来は疾病対策に供…

たったこれだけ?

2月19日は一応Leadersで、「新たな枠組みで気候変動を語るのは難しい。会社が持っている財産を、何とかこちらへ廻してもらえないだろうか、と言う要請についたインタビューさえ、他のエネルギー源との比べ合いでもしない限り判りにくい数字になっていて。…

対立、意外にも

2月12日号のBanyanは、タイとカンボジアの国境紛争がASEAN全体に及ぼしかねない負の影響について述べています。今やインド、そして中国までを含む自由貿易圏の核にまで成長したASEANですが、政治的に域内対立を解消することについては大変非力であることはか…

印刷と創造

2月5日号のLeadersです。日本から見ると、エジプトの政変は一大事のようにも見えるのですが、意外にも今週のThe Economistはトップ記事として立体印刷の技術に関する割とのんびりした記事が出ていまして、エジプトはなんと3番目です。トップは立体的に印刷で…

軋轢の予感

1月29日号のInternationalでは、増加し、やがてピークを迎えるイスラム系住民のヨーロッパそして国際社会における存在についての観測記事が出ています。2030年頃には現在の2倍を超える人口になるイスラム系住民の政治的な存在感について。国際的にはインドネ…