新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

すでに経済大国である中国

4月25日号のBusinessからFinance and economicsあたりですが、中国企業が欧州企業を相手に知的財産防衛で勝訴した事例の話と、Economic focusが取り上げた米国国債の買い入れペースを鈍らせつつも人民元を安く留め置きたい中国外国為替当局のリスク分散政策…

希望のかすかな光?

4月25日号、Leadersのトップは、製造業の業績予測が改善されつつあることなど、世界経済の回復を前提とした近未来予想への警鐘を鳴らす記事でした。それによると、確かに在庫調整が一段落すれば製造業は再び生産を始めるだろう、しかしながら金融業の「痛ん…

次第に似てきた、と言う話

4月18日号のEconomic focusです。アメリカの経済危機に端を発する金融機関への公的資金注入問題が政治問題化してきて、住専(この言葉も聞かなくなりましたが)への6800億円投入で国を揺るがすような議論となったころの日本にアメリカが似てきましたね、とい…

竜の悪夢

4月18日号のCharlemagneですが、中国に相手にされなくなるちょっと未来のEUという、ヨーロッパの人からするとあまり聞きたくない話が出ていました。すでにいくつかの国際会議では、中国が語る老いた欧州のイメージに近い話が出たりもしているようですが、こ…

アフリカの懸念

4月18日号Leadersの二番目に南アフリカ共和国の新大統領となるであろうヤコブ・ズマ氏に関する論評が出ています。かつてロベン島収容所でマンデラ氏に出会った彼は、収容所で受けた10年間の教育以外に教育らしきものを受けていないのだそうですが、政治家と…

オバマ嫌い症候群

4月18日号Web版のLexingtonは、あちこちで目立ち始めた反オバマ、もしくは嫌オバマ的なメディアの報道などを参照しつつ、民主党=オバマ、共和党=反オバマとなってしまったアメリカの政情を憂慮する記事となっています。で、公開二日目にして読者のコメ…

難題

4月11日号のButtonwoodsです。歯ごたえのある記事が多いThe Economistの中でも、Buttonwoodsは経済の玄人向けの話題が多く、ついてゆくだけでやっと、ということが多いのですが、今週も「G20の評価」という、選択や文春でも梃子摺りそうな話題です。案の定、…

一応、ミサイル問題について

4月11日号の前半のBriefingは、まあそれでもきっちり北朝鮮によるミサイル問題です。画像が間に合わなかったのでしょうか、写真は前回の黒いミサイルなのですが、論評の内容には目新しいものは何もありません。コメントはといえば、こちらもある意味で聞きな…

五行説、世を貫く

4月11日号のLeadersをウェブで読みました。なんだか面白い取り合わせなのは、核兵器問題(火)、トルコ(土)、G20とIMF(金)、水問題(水)、銀行と経理制度(金)ということで、いささか強権付会ですが陰陽五行説でカネに関する話題が多かった、という組…

珍しいこともあるもんだ

今日から4月4日号がネットに流れています。その中で、「信じられない経済収縮〜日本の失われた10年が失われた20年になる危機〜」(The incredible shrinking economy)と言う日本経済に関する記事がありまして、分析は製造業が輸出依存を極めたため一気に経済…

笛吹けど。。。

3月28日号のButtonwoodですが、株式投資の利回りについての興味深い論評でした。いわく、株式投資のリスクプレミアムは歴史的に見ると年率4%程度となっているが、実勢に基づいて考えると5.3%くらいと、現状の低い配当性向によって高めに評価される(出発点…

針のムシロ

3月28日号を眺めています。Lexingtonは、アメリカ議会上下院で金融問題を担当する二人の委員長について。下院のバーニー・フランク氏は「左利きでゲイでユダヤ人」だそうですが、保守派とリベラル派のパイプ役としての実績は申し分ないものの、本人はリベラ…