新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

人種差別は弱まったものの

9月24日号がネットで流れています。Leadersのトップは、アメリカ白人社会にとってはだいぶ言いにくい話、おそらく日本にとっての韓国併合や日中戦争にもたとえうる頭痛の種であった人種差別問題に関する考察です。 キング牧師の演説から60年、教育の機会や就…

未来の電車

8月17日号のScience and technologyには、カリフォルニアの高速鉄道建設構想に関して、電気自動車でブレイクしたテスラモーターズのボスであるエロン・ムスク氏が真空の管の中を走るSFチックな鉄道を提唱しているという記事がありました。 ま、科学技術の記…

仕事と創造性

8月17日号のSchumpeterは、創造性ある仕事をするうえで重要な視点を提供してくれています。なんでもアメリカでの調査によると、アンケートに答えた人の8割がオフィスを出てからも仕事をしており、69%がメールをチェックしないと寝られない、38%がディナー…

進む出版とネットの融合

8月17日号のBusinessには、デジタルメディアの隆盛と伝統的な媒体との関係についての記事が出ています。大筋は、もう10年も前から言われてきたニューメディア論と大差ないのですが、現実問題として活字からデジタルへという媒体の変化が起きている中での議論…

肝心な時に

8月17日号のAsiaには、さきごろ熱狂の総選挙が表向きは平穏に終了したカンボジアの現状と、期待された野党指導者の動静についての示唆に富んだ記事が出ています。 通常、日本のメディアでも選挙の直前と直後には何らかの報道があるものですが、選挙が終わっ…

中国の環境問題

8月10日号の、Leadersに続いてBriefingで詳報されている中国の環境問題について。確かに汚染は深刻ですが、対策も急激に進みつつあるのだという話。たとえば各大都市における二酸化硫黄の排出量はすでに日本の70年代の水準以下まで急激に減少しているとか、…

温暖化だけじゃないと思うけど

ネットでは8月10日号が流れています。Leadersは、よさそうに見えても心配の多いイギリス経済、中国の環境汚染問題、うまく行かないコンピューターハッキング対策、イタリアの政治とベルルスコーニ元首相に対する有罪判決、ニュージーランドのドラッグ規制と…

GDPのそもそも

8月3日号のFree exchangeは、マクロ経済の指標としてよく使われるGDPについて、ちっとしたトリビアな話を紹介してくれています。そもそも、GDPがマクロ経済を代表する指標として使われるようになったのは、1929年に発生した大恐慌が発端だそうで、それまで…

広告業界の変質

8月3日号のBusinessは、トップ記事で広告代理店大手の再編と、おもにIT化による業態の急激な変質について論じつつ、業界の今後についての興味深い話題を提供してくれています。曰く、大手同士の合併が物語るのは新興市場への取り組みとIT化への対応を進め…

興味深い分析

8月3日号のBanyanは、さきごろ中国で失脚した薄熙来・元重慶市書記について、その失脚が本格的であったことをようやくしっかりと伝える記事が出ています。同様の記事は日本のメディアではずいぶんと早くから目にしたような気がするのですが、この時期にBan…

なるほどね、という話

8月3日号のAsiaには、先ごろ行われたカンボジアの総選挙に絡んで窺える、国際政治の微妙な綺について興味深い記事が出ています。選挙そのものは若者の熱気がもたらした野党の躍進が目立ったわけですが、野党党首が選挙の不正について訴え出るなどしたため…

諜報とプライバシー

8月3日号がネットで流れています。 Leadersのトップは、タイムリーといえばこの記事なのだと思うのですが、エドワード・スノーデン氏の1年間のロシアへの亡命が受け入れられたことに関係して、諜報の役割とプライバシーを含む個人の権利についての考察記…