新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

いくらなんでも

12月31日号のLeadersには、大統領選挙へ向けた候補者選びがぱっとしない米共和党の現状についての分析に続き、北朝鮮政権の代替わりに関する論評が出ています。北朝鮮についての記事はこの他にも前半のBriefingとObituary(金正日ですが)にもあって、一大ニ…

ごくろうさんな実験

クリスマスと言うことで(?)、今週は金曜日になっても新刊が出ません。相変わらず12月17日号の、Science and technologyあたりを暇つぶしに見ています。面白かった記事で、なぜ人間は他のサルのように毛がないのか?という疑問に答える実験についての記事…

科学を見る目について

12月17日号のScience and technologyでは、最近日本でも報道されたヒッグス粒子の発見についての記事があります。さすがThe Economistと思わせるその内容は、クウォークやレプトン、電子やフォトンなどと対応させた「スタンダードモデル」におけるヒッグス粒…

歴史が語るユーロの今後

12月17日号のEconomic focusでは、近代アメリカの経済史を参照することでユーロ危機に関する知見を見出そうとする試みがなされています。なぜアメリカかって?独立から二次大戦にいたるまで、今より各州の独立性が強かったころのアメリカは、経済運営におい…

会社の買い方、今昔

12月17日号のBusinessには、かつて1980年代に海外企業を嵐のように買収した日本が再び世界各地で企業買収に大量の資金を投じていることについての記事が出ています。それによると、前回はうなるほどキャッシュを持っている強さの表れであったものが、今回は…

大学教育の質とコスト

12月10日号のSchumpeterは、昨今何かと批判の多いアメリカの大学教育とそれにかかるコストの話が出ています。なんでも12月5日にオバマ大統領が全米の大学から選ばれた学長さんをホワイトハウスに招いて、直々にこの問題についての話をしたのだそうですが。ウ…

オバマの戦略

12月10日号のUnited States、トップは来年に迫った大統領選挙に関する論評ですが、オバマ大統領がその戦略的軸足を定めた、という分析です。つまりそれは財政立て直しを富裕層に対する増税で賄う、と言う話で、さして目新しいものではないのですが、共和党の…

安定的でないロシア

ネットでは12月10日号が流れています。表紙の絵と、そしてLeadersのトップはロシアのプーチン首相です。初めて大衆から突き上げを食らった彼の政権についての記事ですが、The Economistらしく誇張した表現もなければ、いつもどおりの書きぶりで「(プーチン…

軍隊とビジネス

12月3日号のSchumpeterは、時折海外で耳にしていた「軍隊のビジネス」について興味深い分析を乗せています。タイ、あるいはインドでも、ホテルや観光施設などを「軍が持っている」と説明されることがあって、外観から見るとどう見ても一般向けの施設なのです…

CPOとは

12月3日号のBusinessには、ユーザーのプライバシー保護について重大な過失があったことをアメリカ・連邦取引委員会(FTC)から指摘されたFacebookについての記事が出ています。たとえば広告主に対してユーザーの個人情報が特定できるデータを流していたのだと…

実地研修の大切さ

12月3日号のBusinessには、アメリカの名門ハーバード大学ビジネススクールが、ついに学生を現場に出す研修をカリキュラムに取り入れた、というニュースが出ています。現場・現実・現物を何より優先させるというのは、製造業における管理のイロハでして、その…

日本が真似すべきでないアメリカの変革

12月3日号のUnited Statesには、今や全米各州のうち16州とワシントンD.C.で部分的に合法となっているマリファナの取り扱いについての記事が出ています。 1996年に、全米で初めて部分的な合法化をしたのはカリフォルニア州だったことを覚えているせいか、カリ…

アフガニスタンの今

12月3日号、前半のBriefingは、最近のアフガニスタンについて、そしてアメリカとパキスタンの関係について詳報しています。特にアフガニスタンについて言えば、止まないテロによる一般人の犠牲者が続いたことで、民心がタリバンから離れつつあること、元タリ…

曲がり角の国際社会

ネットでは12月3日号が流れています。さてLeadersですが、最近経済が好調のアフリカについて、混乱の中に会っても起業を大事にしようとするイギリスの産業政策について、先行きが見えないCOP17と京都議定書について、2014年のNATO軍撤退の後のアフガニスタン…

まだまだだね

11月26日号のFinance and economicsには、先ごろ経営統合を発表した東証・大証の置かれた立場について、さらりと厳しい話が出ています。曰く、規模で世界三位になると言っても、東証は地盤沈下が続いており、基礎的要件に何か変化があったわけではない、とい…