新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

まがいもんかよ

2月27日号です。United Statesは、内政外交とも込み入った個別の話題が目白押しなのですが、Lexingtonは多少俯瞰的にオバマ政権の外交姿勢と政権の本質について踏み込んだ論評をしています。いわく、前任者と違ったソフトな印象とは異なり、アフガニスタンで…

先を読む目

2月27日号がネットで流れています。 ざっと中身を眺めたところでは、日本で注目されている冬季オリンピック、もしくはトヨタを巡る問題に関する記事は、ないかあっても多くの記事の中の一つ、と言う扱いです。Leadersは、ちょっと想像しにくいかもしれません…

カブキ経済、だそうですけど。

2月20日号のFinance and economicsにはKabuki economicsというタイトルで直近の四半期に年率4.6%の成長を記録した日本経済に関する論評が出ています。曰く、実態よりも良すぎる数字はあたかも歌舞伎役者が演じる大袈裟な「見得」のようだ、とのこと。読者コ…

大リーグの中国進出

2月13日号のBusinessでは、トヨタ問題を「溝に落ちた牛を引き上げる」(難儀なことを表す慣用句)と評する記事が目立ちますが、違った意味で目を引くのは中国進出を本格化させるアメリカ大リーグ(MLB)についての記事でした。松井秀喜のような日本や台湾出身…

弱点、かな。

2月13日号のAsiaには、四川大地震の被害者救済などに尽力する人権活動家が中国で不当な扱いを受けている、という趣旨の記事があります。曰く、複数の活動家が国家反逆を疑われて投獄されたとのこと。確かに現状の政権下では、チベットやウイグルに留まらず、…

余計なお世話

2月13日号がウェブで流れています。Leadersはトップ記事にギリシャの信用不安からまたぞろおかしくなりつつある世界経済、続いてその流れでスペインの先行き、トヨタ問題と日本的経営、銀行経営とリスク管理、選挙後のウクライナとイランの核開発という内容…

難しい話:銀行のあり方

2月6日号のFinance and economicsには、いまや世界第二位の経済力を支える中国の銀行と、中共政府(こんな言い方も聞かなくなりましたが)についての記事が出ています。曰く、銀行は政府の単なる道具にすぎないこと、曰く、意思決定プロセスが政府や党のさま…

高齢化の津波

2月6日号のSchumpeterは企業を襲う従業員高齢化の影響についての議論なのですが、いわば高齢化先進国たる日本においてさえ、「〜の波」程度の言われ方をする場合が多かろうと思われるのに、「〜の津波」とはまた派手なタイトル棚と思いますね。後継者育成や…

まだなんとか。

2月6日号のBusinessには、一連のリコール騒ぎに揺れるトヨタについて、まずは事実関係をまとめた記事があります。最近のメディアが書いているものの域を出ないのですが、今日現在で20件ほどアップされていた読者コメントが興味深かったです。少なからぬ意見…

アジア共同体の明日

2月6日号のBanyanですが、アジア共同体に関する議論が進まない背景などについて包括的な論評を加えています。端的に言えば、現象面では例外項目の多い自由貿易協定の弱さ、すでに低い関税、低い消費市場の統合性などが共同体構想に今ひとつアクセルがかから…

アメリカも厳しそうですね

2月6日号のUnited Statesでは、先行きの見えない経済に苦しむアメリカ政府の財政状況に関する報告があります。昨年、そして今年と、予算面では大幅な赤字が見込まれ、かつてない税収不足を補うための国債増発など、どこかで聞いたような話が目白押しです。そ…

米中に火種あり

ウェブには2月6日号が載ってます。ざっと見て、不況から立ち直れない欧米の抱えるそれぞれの悩みについての記事が目立つ号になりました。曰く、アメリカは対中国問題そして医療保険など内政、かたやヨーロッパはギリシャ経済の危機ですが、その陰に隠れるよ…

アルカイダに関する経営学的分析

1月30日号のInternationalは冒頭で再び動きを強めるアルカイダについての分析を載せています。アメリカの必死の努力にも拘らず、なぜアルカイダは勢力を強めるのか?さすがに長年にわたる軍事的圧力が効を奏してか、オサマビンラディンを中心とする「コア・…

アジアと日本と中国とアメリカ

1月30日号のBanyanは、鳩山政権の中国への秋波と沖縄基地問題を絡めながら、日本とアジアの安全保障そして中国との関係について微妙な言い回しの論評をしています。曰く、結局日本はアメリカが台湾を守ろうとするときの基地にならざるを得ない、と言うのが結…

見えないからこそ

1月30日号は表紙が最近発売されたiPadをもつアップル社のトップ、スティーブ・ジョブス氏の頭に後光が射している、というジョーク一色の絵柄です。今週はSocial Networkingについての特集記事があるので一寸分厚いです。さて、Leadersを眺めていて思い浮かん…