新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

3.6%成長

2月14日号のThe Economist誌、Leadersの二番目は好調なアメリカ経済にまたも依存する世界、という直近の流れについての記事です。それによるとアメリカの経済成長は年3.6%と堅調だそうで、そうなると利上げ→ドル高→輸出産業を持つ国が裨益する、というサイ…

無能と絶望

2月7日号のThe Economistは、来週に迫ったナイジェリアの大統領選挙に関する鋭い論評を載せています。いわく、経済成長以外の課題にことごとく失敗した現政権よりは、かつての軍事政権で独裁者であった対立候補のほうがまだまし、という結論で、世界の途上国…

洞察、の難しさ

The Economistの2月7日号がネットで流れています。編集長交代直後の号ということで、何か大きな変化が見られるというわけでもないと思いますが、Asiaでは日本について珍しく3本連続の記事がでていまして、震災復旧の遅れ、原発事故の現状、そして後藤健二さ…

つつましき中国?

1月31日号のFinance and economicsには、中国が主導して設立されるアジアインフラ投資銀行(AIIB)と、国際金融を巡る最近の中国の立ち居振る舞いに関する論評記事が出ています。とても興味深い話です。 それによると、これまで続けてきた国対国(バイラテラル…

メルケルの憂鬱

1月31日号のLeadersのトップ記事は、ギリシャの新政権とユーロの存続、そして欧州の景気動向に絡め、ドイツのメルケル首相がその手腕でデフレを阻止できるか、という点に注目しています。The Economist誌は、多少財政が悪化しようともギリシャの債務を減免し…