新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

税金、アフリカにとって悩ましいこの制度が日本では。

4月26日号のFinance and economicsには、アフリカの国、ブルンジで本格的な徴税制度がなんとか稼働しだしたという記事が載っています。彼の地でまともな徴税ができるようになったとすればとてもエポックメーキングな話だろうと思うのですが、そうなると出て…

新しいアイディアではないけれど

The Economist4月26日号のScience and technologyには、洋上原子力発電施設に関する短い記事が載っています。それによると、考え方自体は何も新しいものではなく、ロシアは現在大型のはしけに載せた原発を建設中なのだそうで、福島第一原発の教訓から1)水…

オーストラリアの移民

4月26日号のChinaには、量・質の両面で目立つオーストラリアの中国系移民についての話が出ています。そも、かつて有名だった「白豪主義」とは、ゴールドラッシュの前後急増した労働者を中心とした中国系移民を制限する目的で導入された政策だったのだそうで…

日本について:今、世界が何を見ているかと言うと

4月26日号のAisaのトップ記事は日本と周辺諸国、特に韓国・中国との関係に注目しつつ、それらが遠くない将来に向けて改善されるのでは、という観測記事を載せています。 なかなか日本では出会わないトーンのメディアによる観測だと思いつつ、その中身を見て…

超高齢世界

4月26日号のLeadersのトップ記事は、世界にとっての高齢者問題に関する考察です。記者が気づかなかったのか、はたまた世界にとってのモデルになると思わなかったのか、超高齢化で先陣を切っているはずの日本について全く言及はなかったのですが、世界におい…

スペインの憂鬱

4月19日号のBusinessには、オリーブオイルやワインの生産に関するスペインの現状についてちょっと興味深い記事が載っています。実は先週仕事でスペインに行ってきまして、大変きれいで落ち着いた国に見えたのですが、それがゆえに興味をひかれたということも…

突き進む、ということについて

何か大きなものが一定の方向に動いてゆく、もしくは肥大化してゆく過程にあるとして、その様子を見ている人がその変化がしばらく続くことを予想したとすると、聞いている方は一定の妥当性を感じるものだと思います。そしてその変化の果てに何か破局的な変化…

中国のNGO

ネットでは、4月12日号が流れています。 Leadersの3本目にちょっと目を引く記事があったので、今日はそれを見ています。 中国でここ数年、社会問題などに対応するいわゆるNGOの数が増えているという報告です。1990年前後はほとんど存在していなかったの…

多環芳香族炭化水素◆【略】PAHについて

DHAやEPAは良く聞くけど・・、という向きもおいでかもしれませんが。 PAHは、焼き肉などをやったときに生成される成分で、DNAを損傷し、大腸がんリスクを高めることで知られているのだとか(日本ではあまり注目されてないみたいですけど?)。で、焼き肉をし…

気にならなくても

4月5日号のFinance and economicsには、日本の経済特区についてThe Economistならではの論評が出ています。日本に暮らしている日本人の目には気にならないことでも、外から見ると目につくという典型のような話かもしれませんが、たとえば日本で外国籍の医師…

限界化する台湾

3月29日のBanyanは、その政治的な立場や役割の重要性がどんどん希薄化する台湾と、2016年の総統選挙で苦戦が予想される与党・国民党についてのもので、ウェブ上では最もrecommendされた記事となっていますが、確かに読み応えのある内容です。 最も目を引くの…

女性の敵は

3月29日号のbriefingは、女性の社会進出が進まない日本と、状況改善を志向するアベノミクス、なのに笛吹けど踊らず、といった感もある日本の現状についてかなり長文の詳しい記事となっています。数字的には改善の方向性が窺えるものの、依然として専業主婦を…