新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ザ・ユニバーサル・ダイアリスト

11月25日号はBusinessのFace Valueのページでブログビジネスの星、Six Apart社の若き女性社長、ミーナ・トロットをその笑顔のアップとともに紹介しています。大学を卒業して間もない23歳の頃、ブログの使い勝手をよくするソフトを夫に作ってもらって(23で結…

中国の自動車産業

11月25日号はBusinessのページトップで「速いもの、凄まじいもの」という見出しで中国自動車産業の活況を伝えています。海外大手メーカーの現地生産が相次いだ数年前とは変わり、現地メーカーの自主生産が進んでいること、北京オートショーでは現地メーカー…

ミルトン・フリードマンを悼む

11月25日号は、Leaderに加えてFinance and Economicsのページの後にSpecial Reportを組んで、都合3ページにわたり新古典派経済学の巨星を追悼する記事を載せています。題して「5フィート2インチのヘビー級王者」という記事は、ケインズ経済大流行だった50年…

NATOの明日

11月25日号は、冬休み前の感謝祭明けで、忙しい人が多い週ということなのかどうか、特集記事もなくページ数も少なくて、さらっと読み通せそうな分量です。 まずLeadersですが、まずはWall StreetもしくはNYSEやNasdaqについて、多極化する証券市場間の競争に…

メルケル政権のドイツ

11月18日号のSpecial Reportが取り上げているのは、大方の予想を裏切って好調な政権運営を続けているAngela Merkelとドイツの現状についての分析です。比較対照とされているのは先代首相のシュローダーです。曰く、内政重視でスタートするだろうと思いきや、…

11月18日号

帰国して手に取った11月18日号は、またぞろ面白い記事が目を引きました。表紙とLeaderの一番手は環境ビジネス(再生可能エネルギー)に関する論評として、短期的には難しいかもしれないが長期的には何とか、という記事でした。他のLeaderはイラク・シリア連…

Economistのない日

自宅には購読しているThe Economist誌が、毎週土曜日か、おそくとも日曜日には配達されてきます。今回はイスラム圏の国へ出張ということで土曜日の朝出発だったため、11月18日号を受け取る前に家を出てきてしまいました。どうせ帰ったら見られるさ、と思うと…

経済学の話題

11月11日号はEconomic Focusのページでインフレと物価の話題を取り上げています。主要先進国がインフレ抑制に成功しており、総体的な物価が安定的に推移している現状に対して、ハーバード大学大学院生のナカムラ・エミさん他による研究では、個別品目の物価…

格差社会 in Germany

11月11日号はEuropeのページで、ドイツに見る新たな格差社会の兆候について伝えています。「格差社会」は、最近日本でも一寸気になるキーワードなので思わず目に留まってしまいました(本文のタイトルは"Class concerns"すなわち階級の懸念、となっています…

米中間選挙(締めくくり)

11月11日号は、Leaderに加えてSpecial ReportとUnited Statesのページを割いて、中間選挙の総括をさまざまな切り口から論じています。外交・内政、民主・共和、保守・リベラル、各州、地域、年齢(民主党の大所は高齢者ばかり、との論評)などなど。つぶさに…

選挙の後に

11月11日号は、Leaderのトップに米中間選挙で「予想外の大敗」を喫したブッシュ政権が弱体化するとの見通しとあわせて、それがむしろ革新の機会となり、今後の政権運営を改善するきっかけになるかもしれない、との予想を立てています。それ以外にLeaderでは…

英語で本を読むと言うこと

たまの土曜日は、記事の紹介から離れて思っていることを書いてみようと思います。The Economistもそうですが、英語で本を読む場合、日本語で読む本に比べると私の場合明らかに時間がかかります。それは単語や読解の力による部分も大きいですが、やはり何と言…

なぜ経済学者は帝政が好きなのか

11月4日号のEconomics Focusは、いつにも増して洞察に満ちた評論を提供しています。日本と旧植民地諸国(これに中国を加えても良いでしょう)の間にしばしば見られる摩擦、すなわち「植民地時代に日本は良いことをした」とのテーゼに対して起こる反発が、た…

傭兵

米中間選挙も、上下両院で共和党が負けるという、ある意味で世間の予想どおりの結果に終わろうとしています。選挙後のアメリカは、民主党候補者が訴え、有権者がそれを望むようなイラク戦争の終結へ向けた動きが見えるのでしょうか。早速ラムズフェルド国防…

中間選挙の後に来るもの

11月4日号は、さまざまな切り口から米中間選挙についての分析を加えています。Special Reportで書かれている具体的な分析内容について書こうかとおもったのですが、良く考えると今日が投票日なので、特に通商政策について自由貿易の旗振り役を自認するThe Ec…

アメリカ中間選挙

11月4日号はLeader(巻頭記事)とSpecial ReportそしてUnited Statesの3つのページを割いてアメリカ中間選挙について述べています。今日はそのうち、Leaderの「ハゲタカ、集まる(Vultures gather)について。 ハゲタカファンド、とかいう場合のハゲタカ(Vul…

ホモの生物学

10月28日号はScience and Technologyのページで、人間だけではなく動物にも見られる同性愛の「なぜ」について紹介しています。The Economist誌は、読み方によってはアングロサクソンによる政治的宣伝(特に国際政治に関する意見の数々には要注意)と見なせな…

ニンテンドー

10月28日号はBusinessのページで任天堂とその市場拡大戦略について詳しく取り上げています、Wiiリモコンを高く掲げる岩田社長の写真とともに。DSで開拓した新ユーザーへの更なる訴求を目指して開発されたWiiへの期待を行間ににじませつつ、記事は「縮小しつ…

アフリカと中国

10月28日号では、イギリスのお隣・フランスの特集記事があって、かなり詳細にフランスの抱える失業問題・教育問題・移民問題その他を分析しています。フランスに知見のある人や、ヨーロッパ人同士のものの見方の違いを分析することに興味のある人には面白い…