2008-01-01から1年間の記事一覧
12月20日号のBusinessです。ビデオゲーム業界に関する記事で、面白かったのは不況で外出が減ると、Staycationという在宅バケーションが増え、結果ビデオ業界が不況知らず、というおハナシですかね。でも実際はプログラムを作るメーカーなどでレイオフがあっ…
12月20日号のAsiaには、"United against the wrong enemy"と題してムンバイの同時多発テロ事件に関連して、いわば逆切れ状態にも近いパキスタンの現状が報告されています。ようやく犯人探しに着手したものの、反ヒンズー的「聖戦」は教育機関にあって半ば公…
2週間ほどのご無沙汰です。出張で寒い所に行ってたものですから。さて、12月20日号はクリスマス特集ですが、それよりも目についたのはやはりLeadersの, Fare well, free trade (自由貿易よさようなら、と自由貿易にはカネがかかる、をかけたもの)であり、バ…
The Economist 今週号のロシアに関する特集は一読の価値があります。昔冷戦時代にH.Smithの書いた「ロシア人」という本を読んだことがありまして、今回の記事を読んでいて、その時「さすがベストセラーになる本は違うなあ」と微細かつ深遠な洞察に驚いたこと…
今週は、インドの悲劇とタイの混乱のニュースが目立ちますが、前半を通読して目立つのはイラク政府がアメリカ軍の駐留期限を問う(議会で2011年末までとの議決をする)までになったという話と、ヒラリー・クリントン女史が新政権の国務長官を任されそうだと…
11月26日のウェブ版からです。今日の更新は、タイの混乱とインドの悲劇を伝えるニュースで、おおむね他のメディアが取り上げているような事実関係の報告が中心になっています。タイの混乱についての読者のコメントはどちらかというと座り込みを続けているP…
11月22日号の後半で目立ったのは、Businessのページでアジアにおける管理職人材の人手不足についての記事と、不況を乗り切るには、というBriefingの記事でした。上海あたりでマネージャーの平均的勤続期間は15か月、それで優秀だと引き抜かれたり、自らより…
昨日に引き続き。The Americasで目についたのはアルベルト・ウリベ大統領が訪日していたコロンビアですが、ネズミ講への対策が後手に回り、ますます金融制度への信用が低下する懸念があるそうで、体制の安定と日系企業進出を足掛かりに日本との自由貿易協定…
さて。このブログもほぼ丸二年になるのですが、あれこれ試行錯誤をしてきて少しスタイルを変えることにしました。さしあたり週の頭に配本された週刊誌を概観し、そのあと月曜〜金曜はウェブで読んだ記事や読者コメントを中心にしてみようと思っています。激…
11月15日号のBusinessからBriefingにかけて。まず、中国で国産の旅客機が作られてだしていることについて。Businessの囲み記事ですが、CACCという会社の作る70人乗りのSRJという機体について。アメリカのGEの関連会社が20台買い増すオプション付きで5台オー…
11月20日、ウェブ版で日本の景気後退に関する報告が出ていました(ニュースの日付は18日)。内容は事実関係のレポートだったのですが、特に地方の金融機関が置かれた状況などから、長期的視点に立って考えると事態はもちょっと深刻だろうと思いまして、コメ…
11月15日号の特集記事は、BRICsなどの新興市場における自動車生産の現状と今後の見通しについてです。 http://www.economist.com/specialreports/displaystory.cfm?story_id=12544933新興市場は自動車産業にとって大きな希望で・・・という見出しの書き出し…
11月15日号のAfrica and the middle eastですが、目についたのは南アフリカ共和国に対する苦言でしょうか。ムベキ大統領の退陣と、モトランテ新大統領の就任が決まっても、西欧社会にとっての悪玉であるジンバブエのロバート・ムガベに対する融和的な態度は…
11月15日号、Asiaの囲み記事で2002年のバリ島爆弾事件の犯人がインドネシアで処刑されたことに関するオーストラリアの反応についての報告がありました。ちょっと興味をひかれたのは、多数のオーストラリア人を含む観光客が殺傷された事件の首謀者を処刑した…
11月15日号のLettersは、ある意味当然なのかもしれませんが、すべてオバマ当選と、その前後のThe Economistの記事に関するものでした。骨のある意見だな、と思ったのは財政出動を伴う緊急経済対策に前向きなオバマ氏を最後には支援したThe Economistの「ぶれ…
一週間とちょっとのご無沙汰です。11月8日号ですが。前半をざっと見て、やはり目を引かれるのはアメリカ大統領選の投票結果内訳でしょう。選挙人の数では大幅にオバマ候補の勝利となりましたが、投票総数では8%程度の差と、事前の支持率を裏付けする数字と…
11月1日号の中盤あたり。Europeでは、間もなく選挙シーズンを迎えるドイツの外交政策が、シュローダー首相の当時から一変してメルケル首相になり親米路線を進んできたというのに、新大統領とのチャネルが薄いことなどから先行きを懸念する声につながっている…
本来は11月1日号をフォローすべきところですが。ついにオバマ候補が米大統領選挙を制し、これで共和党政権は8年で終止符を打つことになりました。 それ以前から巻き起こっていたオバマブームに加えて、何より直近の経済問題がオバマ候補を後押ししたことは疑…
11月1日号です。ついに米大統領選直前のこのタイミングになって、The Economistもオバマ支持との旗色を鮮明にしました。もっとも、民主党候補者選びの段階で対ヒラリーに苦戦していた段階からオバマのことを持ちあげていましたので、ある意味で一貫性のある…
10月25日号のEconomic focusですが、金融危機のそもそもの原因となったアメリカの住宅ローン問題にメスを入れる動きについての記事です。アメリカで一般的なのは、債務不履行となった場合、担保としての家を取られたらそれ以上の債務を負うことはない、いわ…
10月25日号、ちょっと飛んでInternationalのページにとても興味深い記事を見つけました。少数言語を話す生き残りが死んで、世界からその言葉が永遠に失われるという現象が起きていることについての話なのですが、確かに世界の途上国では征服言語(中央アジア…
10月25日号です。ようやく出張から戻り、ネット閲覧のみと言う不自由さから解放され、時間的な柔軟性も約束されるようになりました。昨日から25日号に目を通しています。今週は特集で「企業のIT」という記事が載っているのですが、まずはなによりLeadersで…
10月18日号をネットで拾い読みしています。Asiaでは金融危機の拡大と予測される成長の鈍化について。このうち「日本とシンガポールはすでにリセッション状態にある」との明快な分析は、「足踏み」だの「踊り場」だのという真綿にくるまれた政府の物言いに慣…
いささか飛びますが、ネットはすでに10月18日号になっていましてそのLeadersです。一発目が資本主義の危機についての論評で、Leadersの最初の記事としては珍しく長いのですが、結論からいえば金融機関の国有化をはじめ、危機に臨んで取られるべきとの議論の…
10月11日号のAsiaですが、目立ったのは大相撲のスキャンダル(日本で報じられている事実関係とほとんど変わりません)の報道と、北京が程なく直面するであろう水不足に関する記事でしょうか。オリンピックはなんとか乗り切ったものの、このまま人口増が続け…
10月14日ウェブサイトの記事から。米国大統領選挙もいよいよ佳境に入り、さすがのThe Economistもマケイン氏の不利を認めないわけには行かなくなったようで、「彼は彼自身の問題に集中するのではなく、オバマ氏を引き裂くことに傾注している」との言い方でマ…
10月11日号です。出張先のため、もっぱらネットで読んでいます。本だとさっさとめくれるのに、いささか勝手が悪いです。 とりあえずLeadersですが、世界的信用収縮について、カナダの選挙について、休眠技術について、そしてアフリカの現状についてとなって…
10月4日号ですが、Economic focusは世界同時不況の元凶扱いされている米ドルの立ち直りが意外と早いだろうとの見方を載せています。途上国の方がダメージが大きい金融危機に際して、最もインフラが整っていて、最もリスクが小さいアメリカ市場にキャッシュは…
10月4日号、お約束の米大統領選特集について。United Statesのトップ記事では、経済について全米の経済学者にアンケートしたところ、経済政策の面では圧倒的にオバマ候補有利との結論が出たそうですね。またここ二三日のテレビや新聞なども金融安定化法案の…
10月4日号です。ざっと概観してみると、やはり米大統領選挙前の特集が目を引きます。まだ目を通してませんが、The Economist も民主党の候補者選びの時ほどはオバマに肩入れしないのではないのかな、と思っています。ホントかどうか、明日くらいには読めると…