新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

世界人口の減少

10月31日号です。 Leadersのトップは、世界各国で続く出生率の低下がこのままでは2020-2050年のどこかで、世界の人口が減少し出す惧れがあることを報告しています。すでに日本は人口減少フェーズに入っていると思うのですが、どうしてだか先行事例として参照…

ドルの落日

10月24日号のLeadersに、ここ最近顔を出しては消えていた国際基軸通貨に関する議論が再度紹介されています。止まらないドル下落とアメリカの財政状態悪化がその主な論拠のようなのですが、ドルが基軸通貨として使われなくなることへの警戒感についての話です…

地球温暖化問題の今後

10月17日号のInternationalには、12月にコペンハーゲンで予定されている温暖化サミットの前哨戦となった実務者会合の成り行きに関する、なかなか厳しい状況を伝える記事が載っています。アメリカと中国の参加をどのようにして実現するのか、さらにそれ以上に…

多少前進?

10月17日号のAsiaですがBanyanが日本と周辺各国の歴史認識に関する改善の兆しについて書いています。鳩山首相が韓国・中国のトップと関係強化の方向で話をしたことに立脚するようですが、懸案の領土問題もあり、先行きは必ずしも明るくないわけですね。それ…

戦争への冷笑

10月17日号がウェブに載ってます。Leadersのトップはアフガニスタン戦争とオバマ政権が苦慮する増派について。8年経って結果の出ないアフガン戦争への追加派兵は、増量なのかそれとも(上手くいかないことへの)手術なのか、というトーンで疑問符が呈されて…

クレジットカードの御代は?

10月10日号のEconic focusです。アメリカと違って日本は未だに現金払いなのですが、今日はその弱みをついたような話の持つ意外な弱みについて。現在クレジットカードは全世界で普及していて、発行会社が取る手数料はと言えば1%から0.4%程度となっているそ…

歴史を曲げるクセ

10月10日号のAsiaです。なんとまあ、と思ったのは、中国に関する囲み記事で「中国の歴史教科書は、共産党政権のために都合よく歴史を歪曲するクセがある」「生徒は通常教科書の記述をそのまま覚えさせられる」「歴史と、歴史物語の区別がない」等々、これで…

ODAよりも

10月10日号のInternationalに、とても興味を引かれる記事が載っていました。 貧しい国から先進国へ出稼ぎに出ている人が、祖国に送金しているおカネの量は、毎年なんとODAの総額よりも多いという話です。しかもODAと違い、直接的に必要としている人へ送り届…

不愉快な正常

10月3日号のLeadersトップは、世界経済危機の後、どうにか流動性危機を回避した世界経済が、それでも成長への軌道を描けず低迷している状況をとらえて、「新しい正常」とは、必ずしも満足を意味するものではないであろう、と極めて微妙な言い方ながら、不況…