新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

中国の株価下落について

The Economist8月29日号はLeadersのトップで中国の株価下落への対応ぶりについてやや慎重な論評を載せています。先週の記事では、株式市場が中国経済に占める役割が限定的であることを参照し、楽観論とすら読める論調だったのですが、今週は短期的な影響より…

災害からの復旧・復興、もう一つの事例

電子版からのアクセスですが、ハリケーン・カトリーナの災害から10年、ニューオーリンズが見事な復興を遂げたように見えることについての記事があります。それによると、白人層は持ち前の起業家精神を発揮したり、ニューオーリンズ出身者の里帰り復興支援な…

わかっていたはずの戦慄

The Economist電子版のトップには、先週末から世界の株式市場を震撼させた中国発の世界同時株安に関する論評が出ています。元切り下げをきっかけに始まった今回の株安ですが、中国のお金持ちは株式市場よりも不動産や事業などの現物投資におカネを集中させて…

未来のロボット

The Economist 8月15日号のFree Exchangeは、進歩するロボットとそれによって影響されるかもしれない雇用の関係について興味深い論文を紹介しています。それによると、確かにロボットの進歩はそれまで人間が行っていた仕事のうち少なくないものを代替する可…

危険とは何か

8月15日号のThe Economistには、発売日がそうだからと言うわけでもないと思うのですが、一見さほど大きな変化があるわけでもない日本の政治そして経済についての比較的詳しい記事が載っています。 まず政治についてですが、Enraptored(タカ派にされている、…

外交と戦略 ロシアのケース

The Economist8月15日号には、外交と戦略(軍事的な)を組み合わせたロシアの国益追求に関する観測記事が出ています。記事によると、外交面ではG8から締め出された後BRICSを軸とした経済外交を展開し、特に中国とのつながりを強めようとしていること、軍事…

個化する経済

8月8日号のButtonwoodでは、インターネット経由で広がる個人間の取引(AirBnBによる留守宅の貸出やEtsyによる手工芸品の販売など)も、おカネによる取引であることは変わりないので、これらのモデルが広がれば広がるほど、資本主義経済は広くあまねく行き渡…

台湾における歴史認識問題

8月8日号のAsiaには、台湾の戦後史を巡る論争についての報告記事が出ています。それによると、戦後日本の植民地支配と入れ替わる形で台湾に入った国民党政府による支配を「栄光ある再復帰(glorious retrocession)」と呼びならわすことについて、以前から台湾…