新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

一日あたり

2月24日号のLetters(読者からの手紙)には、2月17日号に出ていた途上国へのワクチン供給問題(資金調達がネックになり、ワクチンの開発が遅れ毎年3百万人もの命が失われている)に関する記事へ、興味深い反論が出ていました。元の記事はワクチン供給を進め…

欧州自動車産業の明日ほか

2月24日号のLeadersは、市場ニーズの変化に苦しむ欧州自動車メーカー、汚名挽回を内政に見出すブッシュ政権の今後、ロシアと東欧のミサイル防衛を巡る新たな緊張、世界経済の牽引役がアメリカからその他諸国に移りつつあること、ようやく交渉が進みつつある…

絵に描いたような成金女の死

2月17日号のObituaryはアンナ・ニコル・スミスという整形美人の死(39歳)を伝えています。テキサスの貧しい村から出てきたバツイチのストリッパーが豊胸手術で老富豪をたぶらかして妻になり、老富豪は死んで、、という、小説ですら書かないような玉の輿、成…

いずこも同じ。。?

2月17日号はEconomics Focusのページで2月13日にOECDが出した報告書「成長に向けて」("Going for Growth")について報告しています。Web上を探してみると、はてブの「巡回記」で下記の情報が得られました。 http://d.hatena.ne.jp/Schuld/20070214/117146583…

レノボの明日

2月17日号はFace valueのページでレノボのウィリアム・アメリオCEOと経営の展望に関する記事を載せています。経営陣にとっての英語および中国語の大切さ(コミュニケーション)、トップを住み分けるヤン・ユアンチン会長との連携(毎二週にかならず二時間は…

企業合併の難しさ

2月17日号の地域別記事はEuropeでフランス社会党の大統領候補、セゴリーヌ・ロワイヤル女史が「政策会見で福祉政策の財源を明らかにしなかった」ことなどから共産主義者呼ばわりに近い書かれ方をしています。その他、経済好調のポーランドにあって手際が今ひ…

世界の動き

2月17日号の地域別記事を眺めているのですが、アメリカから中東アフリカ地域にかけては米大統領予備選と決定力を持つとされるカリフォルニア州の模様(共和党ジュリアーニ候補とシュワルツネッガー知事の関係等)、共和党内におけるシュワルツネッガー知事の…

インドのインフレ

2月17日号は、Leadersに北朝鮮問題のほか、電子マネー時代への展望、ロシアと世界との軋轢、米大統領選予備選、ヨーロッパにおけるアメリカ式訴訟の波紋、パレスチナ連立政権に関する記事が並び、Lettersではバングラデシュ大統領選挙への臨時内閣はクーデタ…

36歳、女性、社長。

2月10日号のFace valueのページには、若干36歳で南アフリカ有数のプラチナ資産を有する会社を率いることとなったザナレ・マブソ・ムブサ女史の話が出ています。あくまで一般論ですが、数ある途上国の中でもサハラ以南のアフリカ諸国は基本的に男尊女卑社会と…

証拠より自白、という懲罰文化

2月10日号は、後のほうに引っ越したAsiaのページで、日本の懲罰文化(?)についての記事があり、その中に多少誇張ではないかと疑われる部分がありましたので、これは看過できないと思い、取り上げます。お気づきの方がいらっしゃるかどうか、私はこれまでこ…

ジュリアーニ元NY市長の話 ほか

2月10日号はLexingtonのページで2008年米大統領選挙の共和党候補レースのトップを走るルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長について紹介しています。世論調査によると、ジョン・マケイン氏を抑えて現在までのところトップ候補だそうです。中絶やゲイ婚の…

中東問題の複雑さ

2月10日号のLettersは、1月13日号他に掲載されたユダヤ人のディアスポラ(国を失って世界に散らばったこと、または世界に広がるネットワーク)に関する記事への反論やコメントで埋め尽くされています。何週間か前、フェアトレードなどに関する記事に関するコ…

音楽はタダになるか?

2月10日号のLeadersは、アメリカは果たしてイランを攻撃するか?i-podが音楽をタダにする日が来るかも知れない、増加の一歩をたどるPrivate equityファンドの機関投資家としての動き、鳥インフルエンザを巡る世界の対応、バングラデシュ大統領選挙を巡る二人…

インドの明日

2月3日号はBriefingで高度成長を続けるもう一つのアジアの雄、インドの今後に関する見通しを述べています。曰く、教育とインフラに関する投資が低いままでは高度成長の維持は疑問。また、ジニ係数で貧富の差が中国やアメリカより小さい状況にあるが、貧困層…

喫煙と35時間

2月3日号はEuropeの囲み記事でフランスの喫煙をめぐる規制について報告しています。それによると、労働者の権利がこと細かく法律で規定されているお国柄らしく、たとえばユーロディズニーランドのパレードダンサーは、衣装を着てバックヤードからパーク内に…

映画とアフリカ

The Economist2月3日号は前半の地域別記事のThe Americasのページで、南米の石油生産についての報告、メキシコでトルティーヤの原料となっているとうもろこしが、バイオエタノールの生産による市況高騰で、それまでの黄色いコーンから白いメイズに変わってき…

アメリカ大統領選挙について、ん?

2月3日号ではLexingtonのページでアメリカで力を増す黒人層について報告しています。というか、期待の新星として旗を振ったオバマ上院議員が最近の世論調査で意外と伸びていないためか、「2008年はたとえば副大統領という道もあり、2012年を見据えても有力な…

注目株は?

といっても株式の話ではありません。2月3日号は、LeadersのトップでIndia overheatsと題して、過熱するインドへの期待とインドが抱えるハード・ソフト両面のインフラ整備の立ち遅れについて報告しています。先週のEconomic focusで、インドの潜在的成長力(…

あるチャネラーの死

1月27日号のObituaryは、アフリカ・ウガンダでチャネラーとして、また反政府軍の指揮者として活躍した50歳の女性アリス・アウマ・ラクウェナの死を告げています。若い頃不妊で良縁に恵まれず、特技である動物や大自然とのチャネリングを通じて霊媒師としての…

囲碁で人間がコンピュータに負ける日

1月27日号は経済のBriefingで製薬業界の巨人・ファイザーに関する特集、Finance and economicsでユーロ圏の経済牽引役が再びドイツの手に回ったこととスペイン・ポルトガルとの優位性の変化について、またロシアの銀行業が西欧のそれとは信用面においてかけ…

気になる手紙

1月27日号を読み進めていく中で、最初読んだときは「なるほど」と思っただけで気にも留めなかったのに、そのうちなぜか気になってきた文章があります。それは実は記事ではなく、読者からのLettersにあった手紙なのですが。欧州に住むイスラム教徒の方からの…