新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

中国が自由になる日

8月28日号のAsiaにはChange you can believe in?(あなたはその変化を信じられますか?)というタイトルで、中国の温家宝首相が勝g小平追悼の献花をした際にスピーチで「批判されることのない権力集中の見直し」「市民が政府を監視し、批判できる状況」の必…

仕分けバリエーション

8月28日号のUnited States、トップ記事は進まない雇用対策についてでした。リーマンショック後の景気対策などで財政状態が大きく悪化、思い切った公共投資などが出来にくいアメリカにおいて、斜陽となっている労働集約型の産業から、比較的雇用吸収力の高い…

防衛産業とコスト

8月28日号のBriefingは、戦闘機開発を例に防衛産業とそれにかかるコストについて興味深い論評をしています。 日本政府が次期主力戦闘機として粘り強くアメリカに要請をしつづけたものの、結局あきらめざるをえなかったF22について、本家アメリカでも高す…

頑張ってるんじゃない?

ネットでは8月28日号が流れています。 まずはアメリカ軍のイラク撤退に絡めて、そういえばオバマ大統領って外交面では国民から文句を言われながらも頑張ってるよね、と言う記事。他にない視点に基づいた分析で読者をえっと言わせるのはThe Economistが得意と…

意外と節約?

8月21日号のScience and technologyには、気候変動に関するちょっと変わった報告が出ています。ニュース番組などでは、産業や交通関係の省エネやCO2削減に比べて、民生部門の対応が遅れ気味であるという報告が少なくないように思います。実際に専門家の間…

ジャパン・アズ・ナンバー3

8月21日号のBusinessには、副題がJapan as number threeという記事が出ています。巷間言われる通り、日本のGDPが中国に抜かれることについての論評です。内容的には目新しさはなく、構造改革が中途半端でこのままでは先行きが危ないとする結論も手あかの…

天の川とは違って

だいぶご無沙汰してしまいました。今日は久しぶりに仕事の合間に。さて、8月21日号です。ざっと見てみると、中印の競合やパキスタンの洪水についてなど、興味深い話が多く、後半にはJapan as number threeという題の日本についての記事も載っています。で、…

循環以前

ネットでは8月14日号が流れています。ざっと目次を眺めてみると、先週に引き続き厚みに欠ける感じですが、先週よりは少し時事的な記事が増えたのかなという気もします。特にLeadersは政治経済のホットな話題が戻ってきており、どこかで書き溜めたような先週…

25年目の技術革新

8月7日号のScience and technologyには、音波探傷装置の進化によって、航空機のアルミ部材に発生するマイクロレベルの断裂や金属疲労などを探知する技術についての記事が出ています。Asisと呼ばれるこの技術がもしも存在していれば、御巣鷹の日航機事故はな…

銀行の松竹梅

8月7日号のFinance and economicsですが、好調な成績をおさめるブラジルの銀行とその理由について、成長著しい大企業への優先的融資、というあたりは昭和の日本がダブって見えたのですが、アメリカの銀行がV字回復を見せ付ける中、リーマンショックの落ち込…

お決まりの

ネットの使いにくい環境に居たりして、少し久しぶりの書き込みになります。さて、世間も夏休み、The Economistも一寸薄っぺらな紙面になっているようですね。ネットで流れている8月7日号を眺めると、特集記事もないし、ニュースもどちらかと言うとホットな情…

アメリカの地球温暖化対策について

7月31日号のUnited Statesのページには、いささかややこしい状態になっているアメリカの気候変動対策(地球温暖化対策)についての記事が載っています。それによると、議会上院はキャップアンドトレードという排出権の設定と売買に関する法律を通過させない…