新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

経済危機下の経済改革

9月22日号のFree exchangeは、ユーロ圏諸国のうち経済危機に瀕する各国が実践しようとしている経済改革について、好況時であればさほどの痛みを伴わずに実施できたものでも、事ここに及んで経済危機のさなかに実施しなくてはならないことが、政策実現を一層…

過熱

9月22日号の表紙は、これしかないと言う感じで尖閣諸島の写真が出ていて、「アジアはこれで戦争になるのか?」という副題がついています。 尖閣諸島や南アジアを巡る中国の独善的な態度を、The Economistは「100年前のナチを見るようだ」と評していますが、…

ユーロは生き残れるのか

9月15日号のLeadersには、「ユーロ危機を歴史が評価するとき、2012年9月がその潮目の変化として記録されるであろう」とのやや大げさな書きぶりで欧州中央銀行が最終リスクの引き受け手になることが正式に決まったことへの全面的な賛意を示す記事が出ています…

インドへの奇妙な投資

9月8日号のFinance and economicsには、さきごろインド政府が発表した外資大手への追加徴税法案や新大臣の就任に前後した事務手続きの遅れなど、外国投資家にとって不利になるような変化があるにもかかわらず、インドへの投資が増えたと言う謎についての解説…

経営者の対価

9月8日号のSchumpeterは、最近下がったとも言われるアメリカのCEOたちがもらっている年俸のお話です。 確かに上がってはいないようですが、大企業だと平均して8.5百万ドルほどの数字になるそうで、雇用が振るわないアメリカにあって、これは如何なものかと思…

日本に夢はあるか

9月8日号のUnited Statesは、トップ記事でアメリカ民主党の党大会について取り上げています。クリントン元大統領やミシェル・オバマ大統領夫人の演説など、比較的好感を以て迎えられたものが多かったようで、党大会での議論やその後の世論についての厳しい記…

決裂に続くもの

ネットでは9月8日号が流れています。 Leadersは、アジア新興国の福祉政策について、WTOドーハラウンドの後始末について、イギリスの大学について、ユーロ危機について、新興市場と医薬品についてという内容になっています。その中で、ドーハラウンドの失敗と…

人類初の月面到達者、死す

9月1日号のObituaryは、先日82歳で亡くなられたアポロ11号のニール・アームストロング船長についてその生前の様子が紹介されています。ごくごくまじめな方だったようで、宇宙飛行士はヒーローではなく、大きな組織がやり遂げる大きな仕事の一端を任されるに…

助けるべきか、助けざるべきか

9月1日号のFree Exchangeは、世界の貧困層がどのような国に分布しているかと言う分析に基づく国際支援の役割について、興味深い報告を載せています。曰く、貧困層は最貧国に多いかと言うと実はそうではなく、中国やインドもそうですが、中間所得国にこそ多く…

北極の氷が溶けると

だいぶ間が空いてしまいました。一寸の間、日本にいるので少し集中的に読んでみようと思っています。さて、9月1日号のBanyanは、アジアの記事が入る欄なのですが、北極海の氷が溶けるとどうなるかという話を、地域経済の視点から追いかけています。すなわち…