新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

中国経済を総括すると

5月26日号の特集記事は、中国経済がどのくらい強いのか、という多面的な分析を載せています。 結論から言えば、輸出による稼ぎは多く、貯蓄も多く、投資は堅調といえるものの、投資の収益性には疑問符が付くものも多く、個人消費は思った以上に伸びているが…

何かを再構築すると言うこと

5月26日号のLeadersです。まずは中国経済の不安や懸念について、その資金力との見合いで考えると、確かに非効率かもしれないが不安定要因は大きくないという分析記事です。今週号の特集記事が中国経済についてのものなので、その大枠を示したものと思います…

そう来ますか

ネットでは5月19日号が流れています。 Leadersは、まだ一本目の記事しか見てないのですが、今週号の表紙にもなった「原始人に追われる上場企業という名のマンモス」を想起させる記事です。その内容は、Facebookの新規株式公開がこれまでの所謂IPO企業のそれ…

CO2回収・貯蓄

5月12日号のScience and technologyには、ノルウェーが取り組む二酸化炭素の回収・貯蓄(CCS)技術についての記事があります。北海油田などで実績のある同国では、アンモニアと化合させた炭素を地下に備蓄するという方法を気候変動対策の一つに考えているよう…

気持ちの問題?

5月12日号のFree Exchangeには、ちょっとした支援が予想以上の効果を上げることがある、という貧困対策に関する研究についての話が出ています。なんでもMITの女性研究者によるものだそうですが、バングラデシュで貧困対策として、おカネでなくたとえばミ…

インドに投資するなら

5月12日号のFinance and economicsには、西インド洋の楽園・モーリシャスとインドを巡る、意外な事実についての記事が出ています。知らなかったのですが、この二国間には投資家に有利な租税条約が存在していて、インドに対する外国投資全体の国別統計で断ト…

とりあえず好調、かな?

5月12日号のBusinessには、資源ブームと原発事故後の天然ガス需要の高まりにより好調な日本の総合商社についての記事があります。これがどのくらい国際的な話題かというと、世界のマーケットから見ればアメリカからの天然ガス輸入がどうなるか(自由貿易協定…

もう、それともまだ?

5月12日号のLexingtonは、大統領選挙を控えたアメリカの国民が自国の現状をどのように意識しているかについての調査結果に基づいて、アメリカの現状をどう評価するか、興味深い分析をしてくれています。まず、今のアメリカに満足していると言う人は、最近の…

現職優位

5月5日号のLexingtonは、アメリカ大統領選挙の帰趨について、現職オバマ大統領の持つ圧倒的な優位性がどのようなものなのか、を報じています。まずは大統領専用機を含めた交通機関を、ほぼ無制限で使えること。実際は公務に限定されているとは言うものの、ど…

そんなに重要な話?

5月5日号のLeadersを見ています。最初は、中国でアメリカ大使館に駆け込んだ盲目の人権活動家・陳光誠氏についての話。そもそもそんなに重要な話か?というのが読者コメントで支持を集めている発言ですが、何だか言ってることが一定しなかったり、どうして北…

LCCは新幹線に勝てるか?

4月28日号のBusinessには、日本に関係した2つの記事が出ています。ひとつは沖縄の長寿と関係あると言われる大豆をベースにしたスナック菓子(ソイカラ)の話、もうひとつは新たに就航する格安航空会社(LCC)と新幹線との競争について。大豆のお菓子は、沖縄の…

デジタルの、意外な弱点

4月28日号のInernationalには、デジタルデータによる史料保存が一般化することで生じる意外な弱点についての興味深い記事が出ています。すなわち、デジタルデータは再生のための機材やソフトがないと何の役にも立たず、それら技術が陳腐化し、捨て去られるこ…

なるほどそういうこともあるけど

4月28日号のAsiaには、珍しく(?)モンゴルの国内政治に関する記事が出ています。6月下旬に予定される総選挙を前に、前大統領が汚職の疑いで逮捕され、裸足で自宅から連行される様子がテレビでライブ中継された、のだそうで。かの国は、民主化されたことに…