新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

無事復帰しました

・・・で、6月23日号もさらりと読み流してしまったのですが、やはり気になるのはパレスチナ分裂でありアフガニスタンの停滞だったりします。地球温暖化対策について先頭を走るカリフォルニア州のシュワ知事については、人口増加や自動車産業との排出権をめぐ…

一寸お休みの理由

突然ですが、先週末に肺炎になってしまいました。別に働きすぎでもないと思うんですが、病院に行ったらかなりきついことを言われまして、少しじっとしています。それでもThe Economistを読むことには読んでいます。まもなくどうにか復帰できると思います。ど…

空の旅様々

6月16日号の特集記事であるSpecial report on air travelを通読してみて思うことは、あまり目新しいことが書かれていないなあ、という失望感に近いものでした。かなり身近な話題でも「へえ」を言ってしまう話がいくつも出てくるのが普通なのに、これは仕事で…

ワインがんじがらめ

6月16日号を読み進めてゆくと、いくつかの面白い記事に行き当たります。Lexingtonは、アメリカにおける選挙民の投票行動の不合理さを暴いたブライアン・キャプラン教授の論文を紹介していて面白かったです(民主党上院院内総務のハリー・レイドよりアーノル…

オバマ大統領、はありうるのか

6月16日号を読み進めていくと、やはりどうしてもUnited Statesのトップを飾っている米民主党オバマ候補の近況に目が留まります。そうでなくてもThe Economistは同候補を贔屓としているようで、(あるいは贔屓としているアメリカ市民の意見を代弁しているよう…

RNA、バイオテクノロジーへの新たな関心

6月16日号のLeadersですが、トップは生物学(Biology)の世界で顕著になった新たな潮流についての俯瞰的な考察です。技術的な話は他のページで詳報されているようですが、要は長生きのカギを握るRNAについて研究が進んだ結果、新たなビジネスチャンスや競争の…

アジアが産んだ伝説的PKOマンの死

6月9日号のScience and technologyは、抗がん剤の進歩と、ピンポイントでガン細胞を攻撃するタイプの薬も随分進んできたもののやはり今ひとつの段階にあること、量子力学の世界で注目される超シンメトリー理論によるリチウム原子の行動説明(このあたりを臆…

民主主義は危機か

6月9日号後半の記事を読んでいて若干気になったのが、いつものことと言えばそれまでなのですが、欧州周辺の動きに関する情報を通して民主主義の危機を訴えるトーンが強まっているのかな、ということでした。Europeのページではトルコのイラク国境侵攻とクル…

穴の使い方

6月9日号のTechnology quarterlyで面白かったのは、NOTESという新しい手術方法についての紹介でした。これは体表面の穴を使って(たとえば口)、そこから手術用具を体内に送り込み、中で切り開いて手術をし(たとえば胃の中を切る)、除去した患部はそ…

凧発電

6月9日号を読み進めてゆくと、珍しくLexingtonのページで政治とは無縁に見える人気テレビドラマ"The Sopranos"についての論評がありますが、さすがはThe Economistだけあって、テレビドラマ=アメリカ文化と海外におけるアメリカの受容度に結びつけた分析を…

ジャーナリズムと記述深度

6月9日号を読み進んでいて、気付かされることがあったので少し違う視点から書きます。昨日一寸触れたように、Briefingではスリランカ内戦問題を取り上げていますが、その書き出しのところで犠牲となった住民の父親がどのようにして殺されたか、をかなり詳し…

イノベーションのもたらすもの

6月9日号のLeaders、最初の記事は「アップルから学ぶもの」という題で、一度は経営が危なくなったアップル(旧アップルコンピューター、と書かないほうが判りやすいかもしれませんね)とイノベーションの関係について書いています。スティーブ・ジョブスの強…

二酸化炭素は勝手に出てゆく?他

6月2日号のScience and technologyは結構面白い話が詰まっていて、その一つ目が、地球温暖化の原因とされているCO2(二酸化炭素)がイオン化されると北極と南極上空の磁性域から外宇宙へと勝手に飛び出て行く、という学説です。これに従うと(提唱者も可能性…

不法移民に関する経済学的考察

6月2日号のEconomic focusは、増加の一途をたどるメキシコなどからの不法移民を巡るアメリカでの議論に関するものでした。つい先だって、その現場たるメキシコに足を踏み入れたこともあり、興味深く思って呼んだのですが、非熟練労働者としてメキシコからア…

ぜいたく品市場あれこれ

6月2日号のBuisnessのページには、急激に進む経済成長を背景にしたインドと中国のぜいたく品市場についての報告があり、両国の対比がちょっと面白かったので報告します。メインのコラムはインドについてのもので、中国は囲み記事で「ちなみに中国は・・・」…

地球温暖化が真剣に取り組まれるようになりました

6月2日号は都合26ページにもわたる特集記事で地球温暖化問題について詳報しています。振り返れば国連気候変動枠組み条約に基づく第三回締結国会合(COP3)を京都で開催し、加盟国間の地球温暖化ガス排出削減と、それを取引する市場メカニズムに関する大…

宗教的問題の構図

6月2日号を読み進めると、面白い(というとやや不真面目に取られそうですが)二つの記事を見つけました。一つはAsiaのページにあったマレーシアでのイスラム教からキリスト教への改宗を認めないという宗教裁判所の決定について、の記事です。それによると、…

退任挨拶?

6月2日号を読んでいて、へぇと思ったのはEssayという題で英国のトニー・ブレア首相が退任についての寄稿をしていることです。在任期間中の苦労話が3ページに渡って綴られていますが、What I have learnedというタイトルにふさわしく、10年前の就任時には予想…

なんでまた地球温暖化が話題になるかというと

6月2日号は表紙、LeaderそしてSpecial reportと、地球温暖化対策の話でもちきりです。更にG8サミットが主要議題として取り上げることから、この記事でも地球温暖化対策についてかかれ、Science and technologyでは外宇宙にCO2を捨てる案についてまで報告…

家庭の力

帰国後バタバタしてアップがおろそかになってしまいました。来週からは通常通りにやろうと思っています。とはいえ5月26日号は毎日読んでまして、今日新刊(6月1日号)が配達されてくるのですが、そのまえにどうしても触れておきたかったのが巻頭近くのBriefi…