新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

希望的観測?それとも。

4月30日号のAsiaで注目したい記事は、近づく台湾の総統選挙についての話題です。最近の台湾は国民党と民進党が何度か政権交代を果たしており、ある意味で日本と同じかそれより民主主義的な政権選択プロセスが機能しているとさえ言えると思うのですが、記事に…

見出しから震災が消えた週

4月30日号がネットに流れています。震災から1ヶ月半あまり、ようやく(?)関連記事が目次から消えまして、ざっと見たところで日本に関する記事は、民主党政権に関するお決まりの懸念、そしてホンダの先行きに関するものの2件くらいだと思われます。で、Lead…

意外とフラット化していない、世界

4月23日号のSchumpeterは、巷間言われているほどグローバル化は進んでいたり、新たな脅威だったりするわけではない、というトーンの考え方についての記事でした。スペインの学者が書いた"World 3.0"という本に出ているお話らしいのですが、アメリカ企業で海…

中国とアフリカ

4月23日号後半のBriefingは、Leadersを受けて「アフリカにおける中国」について興味深い記事を載せています。読者からのホットなコメントも相次いでいます。曰く、資源確保のための見境ない投資や汚職の輸出、結局はアフリカのためにならない傍若無人な進出…

トウホクは経済開放の試金石?

4月23日号のBusinessには、震災後の復興は東北の経済をいかに解放するかにかかっている、という何ともステレオタイプの論評がありました。曰く、大量移民やカジノなどを目途とした経済特区化だそうですが、地元がそう望むならいざ知らず、それが日本にとって…

インドが中国に追い付けない理由

4月23日号のBanyanは、インドの経済成長が実は結構奇跡的なものだった、とする分析を載せています。確かにデータは興味深いです。世界の投資家が注目するIMFの「事業しやすさランキング」でインドは183カ国中総合134位だそうで、分野別でみると「契約履行…

ガマンの欠点

しばらくバタバタしていたのですが、連休前にどうにか落ち着いてきたので、またブログを再開しようと思います。さて、4月23日号のAsiaを見るとトップには震災後の日本について、ちょっと興味深い(というかややピンボケの)記事があります。曰く「ガマンによ…

置いてかれてる?

4月16日号です。このところなんだか震災と原発のせいもあって、しばらくアタマが世界に向きづらい日々が続いていたのですが、久しぶりにしっかりとThe Economistを見てみると、なんだかだいぶ距離感が生じてしまったような錯覚にとらわれます。まずLeadersな…

判っているからと言って

出張で、少しご無沙汰してしまいました。4月16日号のBusiness辺りを見ています。先立つ記事で目を引いたのは、ワシントンのポトマック川の岸辺に咲く満開のサクラと、立ち直ったかに見えて脆弱なアメリカの経済基盤についてと言う記事でした。面白いことに、…

壊れたリンク

4月2日号のBusinessには、東日本大震災の影響による世界的なサプライチェーンの崩壊危機についての記事があります。日本でも報道されているお話ではありますが、買う方の目線から心配すると、どう解釈されるか、微妙な差異が解って面白いです。曰く、「三菱…

世界の動き

ネットでは、4月2日号が流れています。Leadersからは、大震災や原発を含め、日本に関する記事がなくなりました。AsiaやBusinessには引き続き小さくない記事が出ているようですが、それだけ世界は動いていると言うことだと思います。直接日本に関する記事はな…