新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

核融合プロジェクト融合せず

7月24日号のScience and technologyには、予算不足が懸念される国際核熱実験炉プロジェクトと、欧州の視点から見たその問題点についての記事が載っています。EUプラス日本を含む6カ国で構成されるプロジェクトは集中予算管理方式をとらず、各国がその持分予…

2010年版ビッグマックインデックス

7月24日号がネットで流れています。Leadersは、アメリカにおける刑法犯の収監状況と、その荒っぽい処遇についてなど。でも私としてはやっぱり毎年おなじみ、Big Mac IndexがFinanceのページに載っていたので興味深く見ておりました。すでにご存じの方も多い…

熱で冷やす?

7月17日号のScience and technologyでは、省エネ技術として面白そうな話が出ています。 省エネのソリューションについてなのですが、たとえば安い深夜電力で氷を作り、昼はその氷で空気を冷やす、というような方法です。でも記事が取り上げたのは、これより…

国債と銀行の話

7月17日号のFinance and economicsには、銀行による日本国債の引き受けについての記事が出ています。ある意味で日本経済にとっては「そこにあることが当たり前の危機」みたいな感じになってしまい、国内ではメディアも頻繁には取り上げなくなっているような…

ところがどっこい

7月17日号のBusinessには、「日本の隠された成長市場」と言うタイトルで、高齢者市場、医療介護、外食産業その他、日本で注目される成長産業についての記事が載っています。ま、日本経済を間近に見ている目からすれば当たり前の話ばかりなんですけどね。マク…

思い通りにならないと言うことは

7月17日号のAsiaでも、Leadersに続いて日本の参院選とその結果に関する論評が出ています。議席数では大きく負けた民主党ですが、特に都市部の得票率で見れば必ずしも大きく負けたわけではないこと、世論調査によると有権者は消費税議論を必ずしも回避・忌避…

虫けらたちの国会

いささか刺激的なタイトルですが、Diet of wormsとは、7月17日号のLeadersの一ページを飾った参院選後の日本の政局に関する記事のタイトルです。ねじれ国会も、民主党の惨敗も、詰まるところ大局的には良い方向へ向かう変化ではないか、The Economistはその…

元気を出して、ヨーロッパ。

ネットでは7月10日号が流れています。表紙はくにゃりと曲がったエッフェル塔です。Leadersのトップも、「何かヨーロッパを元気付けられるか?」というもの。たしかに今、ヨーロッパを巡る明るい話題と言えばサッカーくらいではないかと思われます。しかも、…

長寿のDNA

7月3日号のScience and technologyでは、100歳を越すようなお年寄りのDNAを分析し、長寿遺伝子を見つけようとした研究の話が載っています。それによると、「どうもそうらしい」マーカーとなる遺伝子はある程度絞り込めたものの、相互の関係や環境、後天的に…

金融改革(と成長)

7月3日号、後半のBriefingはアメリカ議会でようやく下院を通過した金融改革関連法、またの名をドッド・フランク法と、これに関する金融改革の概要について。当初オバマ大統領は、トロントで開催されたG20サミットに間に合うように調整を試みていたようなので…

政策アンケート

7月3日号のBritainには、囲み記事で保守党新政権による財政再建策へのアンケート結果が出ています。興味深いので、カンタンに取り上げると、まず9割近くが削減賛成というのが王室予算の削減(!)で、最も幼い子が学校に上がったらシングルペアレントを働か…

ダグアウトのドラッカー

7月3日号のBusinessには、今日本で話題の「もしドラ」(もし高校野球部の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら)についての囲み記事が、本の表紙の写真と一緒に出ていました。本がベストセラーになったこと、そしてその影響でドラッカ…

遅すぎた小出し?

7月3日号、United Statesのページですが、中国人民元の対ドル切り上げについての批判記事が載っています。曰く、遅すぎて小さすぎる。中国がアメリカの有権者から得た小さな忍耐は程なく尽きてしまうだろう、とのこと。中国にとって、依然としてアメリカは最…

サイバー武装の必要性

7月3日号のBriefingでは、サイバー戦争について考えられる現時点での脅威を詳報しています。日本は、安全保障というと米軍・沖縄・北朝鮮、せいぜい自衛隊についての議論くらいしか俎上に上りませんが、今日時点でどこに最も注力すべきかと考えると、それは…

タフだがフェア

ネットでは、7月3日号が流れています。早速Leadersから。まずはサイバー戦争への懸念と、各国で進んでいると伝えられる電子武装について。特にアメリカは生活や産業の隅々までコンピュータが行き届いている国なので、もしもそのインフラが攻撃されるとすると…

身につけるもの

6月26日号のScience and technologyには一寸面白い記事があって、それはアメリカのノースカロライナ大学チャペルヒル校で実験された話だそうですが、ブランド物のホンモノを身につけている人は、ニセモノを身につけている人よりウソをつく比率がぐっと低くな…