新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

希望の見えない選択

ネットでは4月23日号が流れています。Leadersのトップは、アメリカ大統領選挙に向けて民主党内の支持を固めつつあるヒラリー・クリントン候補と、彼女の政策に関する漠然とした失望感に合わせて、彼女以外に妥当な選択肢を持てずにいるアメリカの現状を伝え…

垂直統合ビジネスモデル今昔

4月16日号のShumpeterは、アウトソーシング全盛の世にあって製造から販売まで垂直統合モデルが差別的なアップルとテスラの例を紹介しています。 そもそも垂直統合と言えば、今から100年ほど前、製造業が盛んな時代のアメリカにおいて叫ばれた競争力の…

安くなったことが

4月16日号のBusinessには、砂漠のある途上国を中心に人気の高まる太陽光発電事業の話が出ています。無限に降り注ぐ太陽のエネルギーをうまく活用できるこれらの国は、再生可能エネルギー資源に恵まれた国、という見方もできるわけで。 でもどうして今になっ…

刹那的と言えば

4月16日号のAsiaには、日本のジャーナリズムについての鋭い批評が出ています。 テレビや新聞が政権寄りになってゆく中で、タブロイド的メディアであるはずの週刊誌、とくに文春と新潮がゲリラ的なスクープ情報を伝える役割を果たしている、でもこれらのメデ…

確定申告のことを英語では

ネットで流れている4月16日号のLeadersを読み始めています。 Leadersのトップは自閉症人材の活用法について、二番目はつい数年前にブームと言われたアフリカ投資が曲がり角に来ていることについて、やはり人材がカギでしょうという記事ですが、三番目に「パ…

供給過剰

4月9日号のBusinessは、中国が直面する産業供給力の過剰について、項目を挙げてその懸念を示しています。可能性が懸念されるのはThe Economist曰く、鉄・石炭・アルミニウム・石油精製品・化学品・そして自動車だそうですが、このうち自動車を除くすべてが輸…

9戦8勝の敗北予測

The Economist4月9日号および電子版の記事でアメリカ大統領選候補者選びの情報を見ると、民主党ではバーニー・サンダース氏がここ最近の予備選および党員集会で9戦して8勝と健闘していることがわかります。直近のウィスコンシン州ミルウォーキーでは56%を…

帝国の野望

ネットでは4月9日号が流れています。 表紙とそしてLeadersのトップは、古代ローマ皇帝にも擬せられるほどの存在となりつつある(?)Facebookの創業者、マーク・ザッカーバーグ氏と同社が目指す更なる未来についての記事です。 なにせ登録者数16億人、うち10…

世界的ブーム、の最前線

4月2日号のBusinessには、人工知能開発をめぐる世界的な先端技術競争が人材獲得競争に発展し、それがとんでもない状況になっていることを伝える記事が出ています。 曰く、インターネットで世界的にタクシー配車サービスを運営するUberは、自動運転の研究のた…

モーレンベックだけじゃなく

このタイトルを見て、それがベルギーの首都ブリュッセルの一地域の名前であることにピンと来た方は、相当しっかりとニュース報道を見ている方だと思います。モーレンベックとは、住民の半数以上が移民という、言ってみれば「やや危ない」地域の一つなのです…

強すぎるものの悩み

ネットでは4月2日号が流れているThe Economistですが、Leadersのトップ記事は習近平主席の強すぎる権力基盤と、それが醸し出す有力者たちの見えない不満がやがてリスク要因になるかもしれない、という観測を伝えています。 確かに、最近の習近平氏の権威がこ…