新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

スペイン語圏の難しさ

日本への帰途、メキシコでならThe Economistは買えるだろうと高をくくっていたのですが、到着した空港は混雑の極み、駐車場に出てくるだけでゆうに2時間以上かかり、売店の検索をあきらめました。市中にならあるだろうと思い、大きな書店やホテルのニュース…

貯蓄と利率

いささか古くなってしまいましたが、5月5日号はEconomic focusのページで預金残高と利率の関係を通じて日本経済への皮肉とも取れる記事を載せています。曰く、これだけ利率が低いのに消費が振るわないのは低金利による資産ダメージに失望した国民が、余計に…

世銀総裁、ついに辞任

各方面ですでに報道されているとおり、ポール・ウォルフォヴィッツ世銀総裁が辞任することになりました。当たり前と言えば当たり前の結論までに時間がかかったのは、慎重に対応を検討した国際機関と加盟国政府、また総裁という重責を担う本人との調整が尊重…

大学間の競争・他

出張先で仕事の合間を縫って相変わらず5月5日号を読んでいます。まとまった時間が取りにくいため、普段よりずいぶんと遅いペースです。ここキューバは英語の雑誌が買えるニューススタンドがないため(カストロ首相の入院以降手に入らなくなった、との話)、…

熱を帯びる大統領候補選び

5月5日号のUnited Statesで興味を引いたのは民主党の大統領候補選びに関するコラムで、4月26日にサウスカロライナ州で行われた立会演説会と、翌日開催された魚フライを食べるパーティにおける民主党各候補の対応ぶりを報告しています。パーティの主催者は地…

イギリスと爆弾

5月5日号は巻頭に続く特集記事で「MI5とアルカイダ」と題して爆弾テロの脅威と戦うイギリスの現状を詳報しています。私自身、イギリスの出来事を期待して読むことが少ないため時として忘れがちになりますが、The Economistはイギリスの週刊誌です(通常イギ…

反論の掲載

出張先での仕事が忙しくて、日本の通勤電車ほどもThe Economistに目を通せずにいます。5月5日号のLettersは、トップに汚職疑惑を批判されたOECD事務局長のグリア氏本人からのメッセージを載せています。曰く、OECDは法に則った運営をされている機関…

伝えられない遠国の不安

5月5日号は表紙とLeadersのトップがトルコ大統領選挙を巡る同国の政情不安について、となっています。国民の支持が高いイスラム正義発展党(AK党)のエルドアン首相がグル外相を大統領に立てようとしたため、という解説付きのニュースは日本でも報道されま…

終わらない夏

4月28日号のBusniessはトップに「終わらない夏」というタイトルで隆盛を誇るアメリカ映画産業の現状を伝えています。この夏は、特に「スパイダーマン」「シュレック」「ハリーポッター」「パイレーツオブカリビアン」その他、ビッグタイトルが目白押しで、一…

つながる社会

4月28日号の特集記事はA world of connectionsという題で、14ページに渡って進化するネットワーク社会について報告しています。無線通信を発明したマルコーニが参照されているあたりからも判るのですが、ここでいうネットワーク社会の欠かせないインフラとし…

ゆがめられた選挙がもたらすもの

4月28日号は地域に関する情報のBriefingとしてナイジェリアの大統領選挙とそれをめぐる同国の近未来についてかなり厳しい論評を載せています。買収や対抗馬への妨害といった、所謂選挙違反に止まらず、代理投票、投票所丸ごとの票の入れ替え、野党が強い地域…

カストロ将軍80歳

4月28日号はAmericasのページで二つのコラムを割いてキューバの、というよりカストロ政権の近況について伝えています。メーデーが近かったので、ある意味の占い記事になった部分もあると思いますが、日本の報道によると、結果的にカストロ将軍はメーデーの催…

学校へ行こう!

4月28日号のUnited Statesは、丸二ページを費やしてアメリカが抱える公教育の問題を詳報しています。すなわち白人家庭と黒人家庭の間に横たわる埋めがたい収入格差が、法律や制度などさまざまな形で公教育における人種の垣根を取り払おうとする努力を実り少…