新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

金魚じゃなくて

ネット版から。みずからをドジョウにたとえた野田新首相について、The Economistが考えるまずやるべきことは、「他の政治家を黙らせて、やるべき仕事をやらせる」ことだそうです。さしあたり、強く同意。(今日はツイッターみたいですけど)。

移民は悪か

ネットでは8月27日号が流れています。 Leadersを見ると、リビアの政権崩壊、欧米で懸念される経済の二番底、意外と伸びていないメキシコ経済、なかなか上手く行かないインドの汚職対策、そして(とくに西欧向けだと思うのですが)移民歓迎を表明する意見記事…

ふるさと債?

8月20日号のFinance and economicsで、さほど注目されている記事ではないのですが、ちょっと個人的に気になった記事がありましたので、それについて。いわゆる途上国にほぼ共通して、外国への頭脳流出または出稼ぎ移民が相応の規模で続いているという現象が…

フルーガル・エンジニアリングとは

8月20日号のBusinessには、「そう言えば、あれ、どうなった?」と思わず聞いてしまいそうなインドの国産車「タタ・ナノ」の近況についての論評記事が出ています。一時期鳴り物入りで市場投入された2000ドルカーは、その後どうなっているのでしょうか?結論か…

大連の化学工場を移転させたもの

8月20日号のAsiaは、このところそういう週が多いのですが、中国関連記事オンパレードという感じです。中でも特に目を引いたのは、インターネットや携帯メールが発端となって発生した市民デモをきっかけに移転が決まったと言う大連の化学工場に関するニュース…

結婚しないって

8月20日号のLeadersトップは「アジア人が結婚しなくなっている」という記事で、日本や台湾、シンガポールは言うに及ばず、結婚年齢の上昇や非婚などは中国やインドなどアジア全域で広く見られる傾向だという話です。これによる出生率の減少は急激で、人口構…

それでも私はやってない

・・・みたいなタイトルの映画が何年か前にあったような記憶がありますが、さて8月13日号のScience and technologyには、追いつめられると無実の罪を「告白」してしまうという、冤罪事件にありがちな人間の挙動について、興味深い報告が載っています。研究に…

所得の再分配について

8月13日号のEconomic focusは、低所得層に対する所得の再分配について興味深い分析をしています。曰く、移民の少ない国であればあるほど税金を通じた所得再分配に寛容である、というのです。参照されている例としては北欧諸国がそうなのですが、高税率・高福…

いずこも同じ?

8月13日号のSchumpeterは、ビジネスを文化の中核に置くことでこれまでリーダーとしてやってきたと自他ともに認めるアメリカにおいて、政治がどうもビジネスのほうを向かなくなっていること、オバマ大統領の政策も茶会党の考え方も、いずれもビジネス界の環境…

システムの問題?

8月13日号のLexingtonは、アメリカとイギリスの政治システムの違いに注目し、アメリカの政治が直面する行き詰まりについて興味深い示唆を行っています。曰く、イギリスはアメリカに比べて与野党が話し合える機会が多く、政治的行き詰まりについて打開策を講…

国際支援の新しい姿

ネットでは8月13日号が流れています。例によってLeadersのラインナップをざっと見てみると、イギリスの暴動、世界経済の危機的状況、アメリカの格下げ、バングラデシュの選挙と与党による汚職そして野党いじめ、国際支援の新しい姿、となっています。前半の3…

尻尾が犬を振る

8月6日号のEconomic focusには、明らかに逆転現象が進行している「先進国」と「新興国」の経済についての分析記事が載っています。この場合の先進国は、新メンバーの加入が続くOECDの、発足当時の国々を対象と考え、伝統的な意味合いを持たせた分析になって…

投票の心理学

8月6日号のScience and technologyには、もうひとつ興味深い記事がありまして、それはアメリカの選挙における投票行動に、国旗(星条旗)がもたらすであろう有意な違いについての科学的分析に関する報告なのですが、研究者が実施した調査によると、星条旗を…

表の顔、裏の顔

8月6日号のScience and technologyには、「月の表と裏はどうしてあんなに見てくれが違うのか」に関する新説についての紹介記事があります。月は自公転のサイクルのおかげで、常に地球を向いている側と決して地球を向かない側に分かれるのだそうですが、地球…

人民服の時代は遠く

8月6日号のBusinessには、香港で開催されたというアニコムフェアの様子が写真入りで紹介されています。コスプレの男女が目白押し、というあたりは日本で開催されているそれと全く変わりないのですが、The Economistが書くと「中国本土で開催される同様のイベ…

エピファニーというコトバについて

8月6日号のSchumpeterは、イノベーションに関する学者の研究についての興味深い紹介記事となっています。またかい、と思うくらいThe Economistは「イノベーション」について書きたがります。何もThe Economistに限らないのでしょうけれど、それくらい「イノ…

どう言ってみたところで

ネットでは8月6日号が流れています。 Leadersは、アメリカそしてヨーロッパの経済不振についてそれぞれ別の記事を載せています。またその他の記事は、アラブの春と呼ばれる中東民主化プロセスからイスラム教徒を疎外してはならないという論説、中国の高速鉄…

本気でダメかも

7月30日号のAsiaには、中国の高速鉄道事故やインドとバングラデシュの関係など、活発なコメントがなされる記事が載っていますが、その中で唯一火曜日までに読者コメントが付いていない記事がありまして、それは何かと言うと「希望が持てない日本の政治(Japa…