新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

沖ノ鳥島は日本の領土か

5月28日号のThe Economistには、地球温暖化の影響に関連して将来の領土保全が懸念される南太平洋の島嶼国に関する記事が出ています。で、引き合いに出されたのが「日本は単なる岩である沖ノ鳥島に大量のコンクリートを注いで領土保全に努めているのに」とい…

中国と近隣国の関係

5月28日号のAsiaには、中国と周辺国の関係について、興味深い記事が出ています。ベトナムにしても、韓国にしてもそうですが、中国との関係は日本とのそれに比べて歴史的にもずいぶんと強く、厚いわけですが、最近ラオスであった事件はさらにそれを裏付けるも…

期待と希望

5月28日号のLeadersには、先日大統領選挙があったナイジェリアに対する、ちょっと珍しい論評が出ていました。アフリカ有数の汚職国家として有名だったナイジェリアですが、前大統領の死去に伴って大統領に昇格したグッドラック・ジョナサン氏が今度はしっか…

掘ると出るものは

ネットでは5月28日号が流れています。Leadersは、地質学的に見た地球、特集記事のオーストラリア、南欧と経済的危機、IMFのトップ交代、大統領選挙を迎えるナイジェリア、というラインナップとなっています。久しぶりに原発も、中東もトップにない内容で…

IT革命の限界

5月21日号のEconomic focusは、産業発展の歴史的プロセスになぞらえながら、インドをはじめとした南アジア諸国がITをテコに、農業⇒製造業⇒サービス業と発展してきた先進国とは違う道筋を歩もうとしている、ITによるサービス産業は、これらの国の経済発展…

守る責任

5月21日号のInternationalにはリビアを巡る国際社会の「守る責任」についての論評があります。もともとは旧ユーゴ紛争、コソボなどを経て認識されるようになった問題で、機能している政府が何らかの理由でその市民を守れない、あるいは攻撃するような場合、…

新幹線はカリフォルニアで成功するか?

ネット版、5月20日付のScience and technologyには、カリフォルニア州の高速鉄道計画と東海道新幹線を比較して、果たして同様のシステムは成功するか?という議論についての記事が出ています。曰く、日本のように密度の濃い市場はカリフォルニアでは望みえな…

再建するということ

5月21日号、ちょっと先取りでFinance and economicsにある震災後の日本経済再建についての話題です。民間の、予想を超える早い立ち上がりとそれに比べてリーダーシップが見えない政府の動きを比べた話題でしたが、いささか気になったリードがありました。そ…

そっちじゃなくて

ネットでは5月21日号が流れています。さっそくLeadersから。まずはインド・パキスタン関係を巡る緊張について、つぎに性的スキャンダルでIMF専務理事を辞任することになったドミニク・ストラウス-カーン氏(日本のメディアはストロスカーンと表記するようで…

近隣諸国との関係

5月14日号のAsiaには、日本に居るとあまり耳にすることのない中央アジアで勃発した民族紛争の事後調査に関する記事が載っています。昨年6月にキルギス共和国で発生したウズベク人とキルギス人の衝突事件で、仮に軍隊がしかるべき時にしかるべき形で動員され…

バブルかそうでないか

ちょっと忙しくて間が空いてしまいました。さて、あっという間に5月14日号が出回っていまして。改めてLeadersのトップはアメリカ、とくにシリコンバレーあたりで目立ち始めたインターネット関連企業の株式高騰についてです。これはネットバブル、なのか?と…

権威主義:その終わりの始まり

ちょっと遅くなりましたが、5月7日号のLeadersを読んでいます。トップはオサマ・ビンラディン殺害の政治的意味に関する論評です。読者コメントもこれまでに各種メディアが報じたものと大差なく、すなわちアルカイダはこれで衰退するだろうと言う説と、むしろ…

社会学的後退

4月30日号、後半のBriefingは、改善の動きを見せないアメリカの雇用情勢についての記事です。若手から中堅の低学歴層がかつてないほどの就職難に陥っていること、その流れは高学歴層にも及びつつあること、社会保障制度の運用が必ずしも柔軟でなく、一旦受給…

機会と呼ぶにはどうも

4月30日号のBusinessには、震災を受けて本格化するであろう日本の代替・省エネルギー政策のうち、太陽光発電促進とLED電球そして家庭用新型蓄電池についての話題が出ています。ただ、これらも喪失した原子力発電による電力供給の穴を埋めるにはあまりにも規…

オサマ・ビンラディン死す

ネット版のトップは、何と言ってもこの記事です。2011年5月2日は、やはり歴史に残る日として記憶されるのだろうと思うのですが、それがどの程度人類に影響をもたらす日なのか、いささかその影響を測りかねています。The Economistの記事も、数は多いが今一つ…