新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

パーム油の持つ今ひとつの側面

6月26日号、後半のBriefingは、熱帯雨林をおびやかすパーム油「産業」の現状について報じています。事例はインドネシアなのですが、実際にはパーム油(ヤシ油)の生産は熱帯に位置する数多くの途上国で拡大していますので、もしかすると記事が報じている以上…

いずこも似たような

6月26日号のBritainでは、トップに新政権による財政再建策のあらましについての記事があります。それによると、オズボーン蔵相が明らかにした素案は付加価値税を現行の17.5%から20%へ増税し、法人税の削減(28%から25%、さらには24%まで)や歳出削減と…

ユニクロの成功

6月26日号のBusinessには、ユニクロを運営するファストリテイリング社の成功と、再加速されるその海外戦略についての記事が出ていました。曰く、Tシャツや靴下など、ベーシックといわれる分野で「安いのに、チープに見えない」品質と、色やサイズなどの圧倒…

石油がもたらすもの

6月26日号のMiddle East and Africaですが、ナイジェリアのナイジェルデルタを中心として、オイルメジャーの開発部隊に対する外国人誘拐などを行ってきた現地武装勢力に対する新政権の取り組みの方向性について。ジョナサン新大統領がこの地域の出身というこ…

一応書いてある

6月26日号のAsiaですが、一応日本の参院選について簡単な記事が載っています。曰く、財政再建を軸とする民主党のマニフェストは、欧州の経済危機などにより議論が受け入れられやすい状況になっている。しかしながら、本当に日本経済に期待されていることは規…

サッカーなんか

ネットでは、6月26日号が流れています。Leadersは、アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル将軍の罷免と次第に窮地へ追い込まれつつある米軍について、借金慣れ経済の弊害について、核廃絶とインド・パキスタン対立について、人民元と外国為替について、英国…

福祉を切るか、社会資本投資を切るか

6月19日号のBriefingには、もう二つの興味深い記事が載っています。一つは英国の財政再建に関する試案で、何をどのように削減するのが良いかという議論です。二つ目は炭素税を支持する意見で、特定分野(再生可能エネルギーなど)への補助金や減税などよりも…

混迷のキルギス

6月19日号のBriefingは珍しく3つもの記事が載っていますが、トップは戒厳令が敷かれたキルギス共和国の現状について。ソ連崩壊後、安定した国家経営が続くカザフスタンやウズベキスタンなどの隣国と異なり、2度も政権転覆を経験したこの国の政治的・経済的「…

あちこちの不安

7月19日号のLeadersですが、いつもに増して不安材料の塊のような構成になっています。そのせいでもないと思うのですが、トップを飾ったイギリスの政府予算を巡る記事には皮肉とも取れる楽観主義的なタイトルがついています。曰く、This won't hurt (much)だ…

はやぶさ、二つ目のファルコン

随分とご無沙汰してしまいました。仕事が片付いたので、またもとのペースで書き込みたいと思います。というわけで、6月19日号なのですが、いつものようにLeadersからではなく、巻末に近いScience and technologyに、小惑星探査機「はやぶさ」の話が出ていた…

求む、強い野党

6月12日号のLeadersそしてUnited Statesには、共和党の勢いが今ひとつであることに触れて、強い野党がないと、ということで問題提起の記事を載せています。返す刀でピリッとしないオバマ政権が低位安定状態にあることへの警鐘を鳴らす、と言う感じなのですが…

野獣の、深き眠り

6月5日号、Finance and economicsのページには、日本の金融政策についての意味深な記事が載っています。日銀が計画している分野特定の銀行向け超低利融資に言及、この国の政治家は企業家のアニマルスピリットを刺激するのに中央銀行に依存している、と皮肉っ…

4年で5人

出張先から、ウェブ版のトップを見ての書き込みです。タイトルは、もちろん日本の菅直人首相についてのお話で、落ち目の日本とは言え、さすがに首相が変わるとThe Ecomonistはトップで取り上げますね。ただその内容はと言えば、これまでの4人のような世襲議…