新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

とりあえず

11月27日号です。カンクン(メキシコ)で開かれるCOP16を見据えて、気候変動とどのように生きてゆくか、というタイトルがつけられていますが、Leadersのトップもこの記事です。そのほかは、移民政策の見直し、スペインへと伝播しそうなユーロ危機、金融緩和…

日本は変われるか

ネットではすでに11月27日号が流れていますが、各メディアが報じた11月20日号の「The Economistによる日本特集」についてぜひ書きたいと思いまして、少し私見を述べます。人口減少、無策の政府、外国人受け入れ、企業文化、イノベーション、年金問題、アジア…

えらく注目されているようですが

ちょっと忙しかったので間が空きました。 11月20日号の表紙と特集は「日本」です。新聞や、テレビのニュースでもちょっとだけ(「特集された」という程度かな?)報道されてましたね。まずはLeadersから。 アメリカの財政赤字と対策としての課税に関する特別…

やっぱり駄目だって。

11月13日号のLexingtonでは、最近刊行されたブッシュ前大統領の回顧録についての書評、というかブッシュ政権の再評価についての論評がなされています。曰く、オバマ大統領が金融危機に対面しなくてはならなかったように、ブッシュ大統領も9.11への対応を迫ら…

ようこそ中国

11月13日号がネットで流れています。今週は特集記事こそないものの、資源開発やインドの低価格自動車など、興味深い話題を取り上げた記事がいくつか目につきます。まずはLeadersですが、国際市場における中国資本の動向と将来展望、商品市況とトレーダー、漸…

功ありし者、巧ならずとも

11月6日号のObituaryは、先ごろ亡くなったロシアの元首相、ビクトル・チェルノムイジン氏の後半生についての記事でした。元々資源屋さんだと思うのですが、若くてカッコ良く、弁が立つガイダル首相に代わり首相に指名されたときは、その風貌や巧言とはいささ…

困ったもんだ

11月6日号のAsiaには、尖閣諸島問題を巡る日中関係の悪化に関する記事が出ていますが、ビデオ流出前までの状況についての報告で、記事の内容としてはさして見るところがあるわけではありません。で、読者コメントなのですが、中国のプロパガンダ要員と見られ…

あるいはもしかしたら

11月6日号のLexingtonは、米中間選挙後の共和党が直面する悩みについて書いています。すなわち、今回の勝利は共和党の勝ちだったのか、民主党の負けだったのか。後者だとしたら、それはオバマ政権の政策に関する全否定なのか、あるいは単に景気が悪いことへ…

選挙の後で

11月6日号、Leadersのトップは米中間選挙後の同行に関する論評です。基本的には「第一次クリントン政権下で、批判のための批判を続けたことにより却って民心の離反を招いた」当時の共和党を例に引きつつ、同じ愚は犯すなというのがそのメッセージです。ブッ…

うつろな社長

11月6日号のBusinessには、日本の経済界における「サラリーマン社長」の蔓延により、強いリーダーが出てこなくなったとの論評がありますが、これは何も日本に限った話ではないだろうと思います。西欧もまた市場の成熟、経済の停滞、人口減少、規制緩和の遅れ…

ユーロ圏まだら模様

10月30日号のEuropeには、昨今のユーロ圏経済をざっくりと切り取った記事が出ていまして、概観を見直すには好適と思いましたので取り上げます。まず、「ユーロ安に支えられた輸出で好調」なのはドイツとその近隣諸国、加えてフィンランドだそうです。こなた…

意外にも

10月30日号のLexingtonは、中間選挙で注目されたティー・パーティと呼ばれる保守層のありようについて興味深い記事を載せています。まず、保守的であると言われる彼らは決して右翼的でも、人種差別的でもなく、建国の基盤となった重税や大きな政府への批判を…

ダメになる人の共通項

10月30日号のLeadersトップ記事は「怒れるアメリカ」ということで、中間選挙を間近に控えてオバマ政権への風当たりが強まりつつあるアメリカについての記事でした。クリントン国務長官を含め、かつての仇敵も仲間に取り込み、民主党政権もしくは内閣としては…