新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

なれるとなりたいの差

ネットでは3月30日号が流れています。Leadersの二本目は大国インドの国際的な立ち位置についての記事ですが、The Economistはイギリスの週刊誌だというのに、「独立されたかつての植民地」に対する洞察というよりは、インドへの期待を込めて国際社会の視点を…

飲みたくない毒

3月23日号のLeadersには、1971年に起こったバングラデシュ独立戦争に関連した戦争犯罪に関する裁判についての論評記事が出ています。 1961年にイスラエルが行った、旧ナチスのアドルフ・アイヒマンに対する裁判(公開され、証拠と反証により、法に則したもの…

愛のない結婚

3月23日号、Leadersのトップ記事はキプロスの経済危機と、再びユーロを襲う信用不安の可能性に関する記事だったのですが、ギリシャ危機の発生以来ここしばらく議論が続いてきた問題だけに、The Economistの洞察も深く、そして切れ味のよい議論がなされていま…

最高の機会とその前に立ちふさがる難問と

3月16日号のBusinessには、バックオフィスサポートから11億人の市場に向けたeコマースへとビジネスモデルの中心が移り変わろうとしているインドのIT業界とその投資環境に関する大変興味深い記事が出ています。 それによると、たとえばスマホとGPSとタク…

アメリカで進む学校改革

チャータースクール、について御存知と言う方は、アメリカの学校改革に多少のご関心をお持ちの方ではないかと思います。これは教育カリキュラムに先進的な試みを織り込んだ、民間提案型のいわば実験校を、公立学校として開設し、民間が委託を受けて運営する…

経済好調、政治不調

3月16日号のLeadersはトップ記事でアメリカの現状総括をしてくれています。シェールガス景気に支えられ、地方による教育改革も具体的な進捗を見せる中、連邦政府の抱える財政問題(さしあたり資金繰り)や国民保険の問題は依然として深刻な模様ですね。もっ…

バングラデシュの限界

3月9日号のAsiaですが、トップ記事は独立戦争から42年経つものの、戦争犯罪を巡る国内司法の対応が政党間の深刻な対立を呼び起こしているバングラデシュの現状について詳しく伝えてくれています。 The Economist一流の書き方なのですが(で、日本のメディア…

貸して、借りて

3月9日号、Leadersのトップは、The rise of the sharing economyというタイトルで、インターネットを利用したモノの貸し借りビジネスのことが取り上げられています。部屋や車などの持ち主とユーザーが、使いたいときだけ・空いてるときだけの貸し借りを直接…

速いもの、遅いもの

3月2日号のFree exchangeは、急速に進歩するコンピューターおよびロボット工学と人間の役割分担についての記事で、この分野において世界の最先端を走る日本で報道されている内容とさして変わるところはないのですが、強いて言えばスーパーコンピューターが…

黒牢、だそうですけど

3月2日号のChinaには、北京市に設置されている申立人のためのdetention centreの話が出ています。日本語に訳すると「拘束所」ということになりますが、地方から圧政や不正を告発するために北京に出てきた申立人が目立つ行動をすると、その地方の出先機関が引…

そんなもんかね

3月2日号のAsiaには、安倍首相訪米に関する論評記事が出ています。意外、とも言えるほど日本に対して冷めた論調なのですが、主な点としては1)Japan is back、と言われるほど民主党時代の日米関係は悪くなかった→関係改善は演出である、2)日本抜きなら今…

アフリカの蠢き

ネットでは3月2日号が流れています。Leadersと特集記事は成長著しいアフリカについて、ということで、日本に居るとはるか遠くの国々と言う感じですが、経済のラストフロンティアとして誰もが注目するように、もうそろそろなってきたかなというのが記事を読…