新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ケータイで支払い

9月26日号のトップは、ケニアのサファリコムという携帯電話会社がやっているM-PESAという送金システムの成功と、それを脅威ではなく機会と捉えつつある金融界・携帯電話業界の視点について、でした。日本では、ケータイで使える送金システムは携帯電話会社で…

実現しそうもない話

9月19日号のLeadersに、国際金融取引に対して各国が課税する、いわゆる「トービン税」導入の機運を警戒する記事が載っています。元々この考えは経済学者ジェームス・トービン(企業価値と市場の期待を比較する、いわゆる「トービンのq」を提唱した方です)が…

自由貿易!

9月19日号のLeadersトップはアメリカが中国製のタイヤに関税を課するとのニュースについて、自由貿易を阻害する懸念をストレートに表明した記事でした。で、びっくりしたのは読者のコメントがまだ火曜日だと言うのに263件も来ていたことですかね(多分まだ増…

それも遺伝子のせい

9月19日号です。連休のため配達が遅れているらしく、まだウェブ版の目次を眺めた程度なのですが、Science and technologyに、きわめて個人的な話ながら一寸気になる記事があったので。アメリカか、あるいはヨーロッパの統計らしいのですが、「父親と同居して…

宇宙民営化?

9月12日号です。特集は、安定と復活の兆しが強まるインドネシアについて、でした。カリマンタンとスラウェシの貧富の差や宗教を巡る国内の不安定要因など、もっと日本が関心を持ってしかるべき話についても深く掘り下げられています。アジアで仕事をされる方…

財政・金融政策のあり方について

9月12日号です。まずLeadersですが、公的資金により救済された金融機関の「乳離れ」と、求められる公正な規制について、ユドヨノ大統領の下で安定してきたインドネシアの「復活」について、メディアが危ないと煽るばかりのオバマ大統領による新健康保険に対…

総選挙の見通し

9月5日号のEuropeには、近づくドイツの総選挙についての観測記事が出ています。 どうしても日本のメディアでは分析が手薄になりがちなのですが、第二極たるヨーロッパの趨勢を見るためにも、また日本の総選挙を総括する意味でも、ドイツでどのように選挙が行…

ドッカーン!

9月5日号です。表紙が浮世絵の富士山で、そのてっぺんあたりに爆発をあらわす吹き出しと、カタカナで「ドッカーン!」という字が書かれています。長いことThe Economistを読んでますが、表紙に日本語が書かれた号があったかどうかあまり記憶にありません。さ…

日本に似てきた・・・かな?

8月29日号のEconomic focusでは、先日アメリカのジャクソンホール市で開催された中央銀行総裁会議の様子がおおまかに報告されています。先進各国の中央銀行総裁の間で交わされた経済運営の方針に関する議論の中核は、まだ足元の確かでない経済の回復基調のな…

EUの憂鬱

8月29日号のCharlemagneですが、夏休みが終わってブリュッセルに戻るEUの官僚たちを待ち受ける憂鬱についての論評です。いわく、EU発足以来世界経済危機までの間、休むことなく進めてきた国境自由化と通貨統一に象徴される経済広域化・自由化に対して、各国…