新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あけおめ世界中

5月24日号も後半にかかってきました。Europeでいくつか面白い記事があったのですが、まずフランスでメールの略語が問題になっているという話。そもそも英語の広告すら、フランス語の訳がついてないと掲示できないというほど言語に敏感な国だけあって、携帯の…

虚々実々のかけひき

5月24日号も中盤に差し掛かっています。 The Americasでは、久々にThe Economist自身によるスクープ記事として、ベネズエラのチャベス政権がコロンビアの反政府組織FARCを支援していたという証拠を入手した、という話が載っています。もちろんベネズエラ側は…

年をとっているということは

5月24日号を読み進めています。アフガニスタンの近況を伝えるBriefingに続いてAsiaのトップは四川省の地震を乗り切ろうとしている中国について、そしてようやく国際社会の手を受け入れたミャンマーについて。インドや台湾の選挙に関する情報のあとはベトナム…

戦うことの意味

5月24日号を読み始めました。まずはLeadersです。世界経済に忍び寄るインフレの脅威について、「良い戦争」であったはずのアフガン侵攻と、戦争の評価を変えたくないためとも取れるブッシュ政権の不作為について、外交問題に関する譲歩とイラン(チェンバレ…

対立の後に

5月17日号を読み進めています。今週はなぜかとても忙しく、久しぶりに読み残しが出そうな雰囲気ですが、後半部分にざっと目を通した中で目立つのは貧困層に対するマイクロクレジットで儲けを出している筋に注文をつけるようなレポートや食糧の上限が人口を決…

関心の度合い

5月17日号を読み進めています。忙しかったりサーバーのメンテがあったりして少し間が空いてしまいました。日本のメディアもそれなりに伝えているようですが、いよいよ米民主党の大統領候補選定も佳境に入ってきましたね。オバマ候補の一般代議員過半数獲得を…

いま何が問題かというと

5月17日号を読み始めたところです。まずLeadersですが、最初はサブプライムローン問題以降ダメージを回復しきれない銀行産業について。今週号は特集記事も銀行産業についての詳報です。続いては民族・宗教・政治が絡まりあうレバノンに漂う緊張について。グ…

インフレの足音

5月10日号のEconomic focusです。資源と食糧の高騰が引き金となるインフレの懸念について、新興経済諸国を先進国と比較する形でその違いをわかりやすく解説しています。いわく、資源や食糧への依存度は先進国のほうが低いので(このあたり、数次的な検証はあ…

インドにとってのアフリカ

5月10日号の後半です。 Charlemagneは、主権の制限が不人気なことからリスボン条約(EU憲法)を否決する可能性が濃厚なアイルランドと、これによるEU内の相対的な位置の低下について。経済的には外国投資を引き付けて急成長した同国ですが、EU内におい…

しつこさの価値

5月10日号を読み進めています。地域記事の前のBriefingでは、オバマ候補の躍進と比べる形でアメリカ黒人のおかれた立場の変化について詳報されています。ちょっと興味深かったのは女性の年収に関する統計で、ドロップアウトまたは高卒までだとせいぜい2万ド…

時間切れ・・かな。

5月10日号です。Leadersのトップと表紙はミャンマーを襲ったサイクロンと、国際緊急援助に消極的な姿勢をとり続ける軍事政権について。「そも、軍隊は命を救うためにあるものだろう」との指摘は正論です。もっとも、敗色が濃くなった太平洋戦争末期の日本軍…

完璧のぜい弱性

5月3日号の後半です。Finance and economicsで興味深い記事を見つけたのでそれについて。ひとつは日銀についての記事で、In a pickle(困ってしまった)というタイトルが付いています。いわく、経済の大枠は相変わらず好況と呼ぶには程遠い状態なのに、一部…

再登場の意味するもの

5月3日号のBusinessです。長期低落傾向のアメリカ新聞産業、それにくらべてインドでは過当競争という話、ガム・チョコレート業界の再編、資源開発分野での投資が続くインドネシア、環境技術を使って起業する人を育てようというアメリカの人材育成プログラム…

直接決める、ということについて

5月3日号の中盤あたりを読んでます。まずUnited Statesですが、非合法薬物に関してメタアンフェタミンの規制が奏効し、高校三年生で経験したことのある非合法薬物では数年前には全体の5%弱と、コカインとどっこいだったものが、2007年では1%台に落ちてきて…

十万分の19

5月3日号です。 Briefingはフランスのサルコジ大統領の特集で、当選直後の華々しい活躍から、離婚と結婚を経て特に経済面の成果が期待を裏切ったこともあいまってか支持率が低空飛行にある(それでも37%!)現状についての分析に加えて、「経済自由化と雇用…

怒れる中国

5月3日号です。 LeadersはAngry Chinaと題した中国の現状に関する報告、続いてサルコジ仏大統領の人気急落の原因。さらには市場の収縮により購買面の信用供与が難しくなっていること、貿易に関するさまざまな障害への対応、大統領選予備選に絡めて思う次期大…

へえ、と思ったこと

4月26日号後半です。Businessでは北京オリンピックのスポンサー企業にCSR関連で期待される人権問題への取り組み。とはいえ民間企業の対応ですから、カルフールの例もあり、どこまでやるのかはちょっと疑問でしょうか。ほかにはインドの弁護士業界が外国人に…

しぶとくサバイバル

4月26日号のMiddle East and Africaは、なんというかしぶとく生き残るものたちのお話が目立ちました。まず一つ目、というか一人目はイラクのマリキ首相です。ムクタダ・アル・サドル師のシーア民兵との均衡を築き、いつのまにかトップに橋頭保を確保した、と…